災害で命を亡くさないために

日 時 平成25年1月9日(水)
場 所 ソリオホール
講 師 河田恵昭氏(関西大学理事他)
 阪神淡路大震災から早や18年が経過し、地元宝塚の街も復興
をとげたやに見えますが、人々の心まではどうでしょうか。
 あの日から人生が一変し、「あの時に死んでいれば良かった」と
その後の人生に失望している人も散見されると聞きます。
 あの震災で私達は多くを学んだわけですから、これらを検証し、
自然災害から逃げることは出来なくても、命を守ることは出来るはずで、自助・共助を含め、市民と行政が一体となった対応が必要だと思われます。
 我が宝塚市では、たとえば30年以内に起こるであろうとされる南海トラフ巨大地震では、津波は武庫川を遡上っても浸水はしないとの予測ですが、しかし停電は長期化し、断水が重なって長期生活は不可能になります。
 先の大震災では2〜3日待てば食料等は届きましたが、この次は周辺も多くの被害が出てるでしょうから、そうはいきません。
 地震以外でも、雨の降り方(地域・長時間豪雨、集中・ゲリラ豪雨等)で土砂災害等も起こりえます。
 行政はもちろん家庭や地域におきましても、日頃からこれらをテーブルに乗せておく必要があります。
 まずは、『逃げることは、生きること。』を念頭においておきましょう。