アベノミクスの行先

日 時 平成25年1月10日(木)
場 所 宝塚男女共同参画センター
講 師 滝川好夫氏(神戸大学教授)
 昨年末の総選挙で自民党が圧勝し、安倍政権が誕生しました。
 国民が新政権に優先処理してほしい政策課題は、①景気対策
②年金・福祉など社会保障、③震災復興、④原発問題・・・・・の
順だそうです。
 特に最優先の「景気対策」につきましては、早々と始動しました。
 かつて小泉政権下におきましては供給側(生産者側)を重視し、民主党政権になってからは需要側(消費者側)に軸足を置いた政策を推進してきましたが、今回の安倍政権ではこの両方を同時にやっていこうとする姿勢が見えます。
 また経済財政諮問会議におきましてはマクロ経済(天下国家や世界の視点)を、日本経済再生本部におきましてはミクロ経済(消費者・生産者の視点)をと、両にらみしながらの政策は、現状にマッチしているやに思われます。
 しかし、これには何と言っても「政治の安定」が必要であり、それには7月の参院選を待たなければなりません。
 また、何をやるにしても財政をぬきには語れませんが、2月に補正予算を組むとはいえ、本予算の成立が5月にずれ込むことになるのがちょっと気になるところです。