日 時 平成25年1月22日(火) 午後の部で実施
場 所 明石市男女共同参画センター
主 催 (財) 兵庫県芸術文化協会
講 師 茨木一成氏(日本歴史学会会員)
浄土宗の開祖。 父は美作国久米の押領使。 漆間時国の
夜討ちで父を亡くし出家。 比叡山に登って源光・皇円らに
師事。 久安6(1150)遁世して、黒谷の叡空のもとで
浄土教を学び円頓会を受けた。 その後唐の善導の「観経疏」
により回心浄土教を開く。 文字2(86)の大原問答で注目され、建久1(90)には重源の要請で東大寺で講説、称名念仏が弥陀に選択された唯一の往生行であると、誰もが「南無阿弥陀仏」の6文字を真剣に唱えれば誰でも徳を積めると説きました。
今までの仏教は出家者のみ救済、在家者は救われない。 藤原氏以外は出世できない。 落ちこぼれ者は「二十五三時の会を結成」(毎月15日に集まり、夕方の6時〜翌朝の8時まで念仏を唱えウサバラシをした。 法然の元へは、女性が沢山集まり、社会的反響の大きさもあって旧仏教から敵視されます。
正治2(1200)幕府から念仏禁止の沙汰が出る。しかし親鸞ほか弟子4名は法然の元で修業を行った。 そして建永2(07)一向専修の輩として召し取られ土佐と越後に流される。
法然院には「サンガ」という集まりがあります。 サンガとは仏語で共同体という意味です。