受動喫煙の害と対策

日 時 平成25年2月16日(土)
場 所 宝塚西公民館
講 師 薗 はじめ氏(クリニック院長)
 受動喫煙とは、他人のタバコの煙を吸わされることを言い、
その危険性はタバコの煙にはニコチン等有害物質が含まれ
ていることから、喫煙者がフィルターを通して吸い込むよりも
火のついた部分から立ち上る煙の方が有害物質がはるかに
多いため、周囲の人に悪影響を及ぼすと考えられています。
 したがって禁煙している人でも、同居の家族や会社の同僚等、身近に喫煙者が居る場合は要注意ということになります。
 因みに日常生活で出会う危険(10万人当りの生涯死亡リスク)は、「能動喫煙死:5万人」「受動喫煙死:1.4万人」等となっているそうです。
 またそれによる疾患は、心筋梗塞・脳卒中・肺癌・乳癌・気管支喘息・肺炎等々と多岐にわたります。
 これらを鑑み兵庫県では、平成24年3月に「受動喫煙の防止等に関する条例」が制定され、いよいよ今年4月から施行の運びになります。(内容は県のHPにて)
 なおWHO(世界保健機関)は、「到達しうる最高水準の健康を享受することは、人種・宗教・政治信条・経済的または社会的状況の違いに関わらず、全ての人間の基本的権利のひとつである」と述べています。
 また「受動喫煙は人を殺す(WHO世界禁煙デースローガン)」とまで言っているのだとか。