日 時 平成25年2月17日(日)
場 所 夙川公民館
講 師 山内英正氏(甲陽学院教諭)
出 演 万葉うたがたり会
歌人として有名な柿本人麻呂ですが、下級役人であったためか
生没年も不確かで万葉集以外の資料にはほとんど出てきません。
人麻呂の辞世の歌として「鴨山の 岩根しまける 我をかも 知ら
にと妹が 待ちつつあるらむ」(鴨山で死を迎えるが、都に居る妻は
私の帰りを待っていることだろう)がありますが、これも実際はどこで没したのかいろいろな説があります。
ただ、山陰にその伝承が多く残っているのは確かで、中には
「火気の元(柿本)、火止まる(人麻呂)」ということで、防災の
神として祀られている神社もあるとか。
後半は、万葉集をピアノとヴァイオリンがメロディーを奏で、
ソプラノとアルトの二重唱で春を迎える歌、たとえば「石激る
垂水の上の さわらびの 萌え出づる春に なりにけるかも」
等の紹介がありました。
(写真上は前半の講演、写真下は後半のコンサートです。)