日 時 平成25年2月21日(木)
場 所 宝塚男女共同参画センター
講 師 梅村 仁氏(宝塚市医師会)
人は高齢になりますとその程度の差こそあれ、誰もが例外なく
難聴になるのだそうです。
したがってこれは「病気」というよりは、「生理的現象」ととらえた
方がよいかもしれません。
難聴になりますと実生活がたいへん不自由になってきます。
たとえば、「小さな声や不明瞭な声が聞き取りにくくなる。」「大きな声はかん高く響く。」「電話をかけたり、人と話しをすることが面倒になる。」「テレビの音量を大きくするため、家族と一緒に楽しめなくなる。」等々から、つい孤独になりやすくなってきます。
このような難聴者に対する接し方としましては、「ゆっくり、明瞭に発音する。」「一度でわからなければ、繰り返し話しをする。」「筆談も加える。」「皮肉を言わず、親切に対応する。」「何よりも人格を尊重する。」等が肝要です。
また難聴者も、「わからなければ、何度でも聞き返す。」「いつもより聞こえにくい場合は、一度補聴器をチェックしてみる。」等を心がけましょう。
なお聴覚的なハンディーを克服するためには、今のところこれと言った有効な医学的治療はなく、専ら補聴器を使用することくらいしか対策はないようです。