有機農業の時代

日 時 平成25年3月16日(土)
場 所 宝塚西公民館
講 師 保田 茂氏(神戸大学名誉教授)
 昨日(3/15)安倍総理はTPP交渉への参加を表明しました。
 農業関係者等は遺憾の意を表しているようですが、現在すでに
11カ国がテーブルについており、参加するならこれ以上は遅らせ
られないようです。
 ただ農業への圧迫はTPP参加だけではなく、日本人の食生活
そのものにあるとの指摘もあります。(米食よりパン食が多くなっている現状。)
 氏は日本人が再び和食中心の食生活に戻ってほしいため、有機農業を提唱されています。
 有機農業とは、「天地有機(自然には法則があるの意)」からきた言葉で、化学肥料を使用しない農業のことだそうで、このたびそれに代わる「保田ぼかし」を開発された由です。
(ぼかし・・・とは、発酵のことで乳酸菌を大事にすること。)
 その材料は、米ぬか・油かす・魚粉・有機石灰・水を配合したもので、野菜等が必要とする多くの栄養成分が含まれ、ゆっくりと優しく効くところが特徴だそうです。
 因みに化学肥料を使用した場合と保田ぼかしを使用した場合で淡路島のタマネギを比較された事例を紹介されましたが、良質なのは圧倒的に後者でした。
 農業は農家ががんばり消費者が応援すればよくなるので、TPP対策に有機農業もひと役買いそうです。