モーツアルトの生涯

日 時 平成25年3月26日(火)
場 所 池田泉州銀行講堂
講 師 柳楽正人氏(ミュージックメッセージ)
 音楽史上最高の天才作曲家と言われるモーツアルトの生涯を、
代表作品を聞きながら解説をしていただきました。
 モーツアルトの作品番号は他の作曲家と異なり、ケッヘル番号
(K+番号)で表されます。
 これはケッヘル氏が彼の作品を時系列に配列したものです。
 最初の作曲は「メヌエット(K1)」で、最後の作品は「レクイエム(K626)」となっています。
 このレクイエム(鎮魂歌)は組曲(全14曲)で、その1曲目のみ自身で完成させ、残りは合唱パートと和音のみスケッチが残されているとかで、後は弟子が補筆したものと言われています。
 モーツアルトが天才と言われる所以は、5才で作曲をはじめ、8才で交響曲を、11才でオペラを手掛けたことに見てとれますし、バチカンのシスティーナ礼拝堂で門外不出の秘曲を1回聞いただけで楽譜にしたとする逸話も残っていることにも起因しているようです。
 モーツアルトは1756年にザルツブルグに生まれ、父・レオポルトに英才教育を施されました。
 そして6才の時にウィーンで女帝・マリアテレジアの前で演奏し、大評判になりました。
 幼少の頃はイタリアやフランス等に旅をし、1781年からはウィーンで活躍しましたが、晩年は貧困と病気がつのり、失意のうちに35才(1791年)で世を去りました。