日 時 平成25年4月20日(土)
場 所 大手前大学
講 師 大松紳一氏(着物作家)
昔着物は主に禁裏とその周辺等で着られていて、一般人は
通常麻や木綿の服装(作業着等)がもっぱらだったとのこと。
朝廷においては官位によって着用する色も定められていた
ようですが、江戸時代中期になりますと豪商が多数現れ商人
にまで本来の着物着用のすそ野が広がってきた由です。
そして明治になりますと西洋文化が入ってきて、織機が輸入され大量生産が可能になりました。
大正・昭和初期には日本は大陸に侵攻し、軍需景気によって
着物業界も謳歌しましたが、敗戦後はかげりが見えてきたとか。
現在では商業主義が全面に出て、友禅にしろ、西陣にしろ、
すばらしい技術があるようなのですが、残念ながら消費者に
アピールできる商品が少なく、また後継者不足もあって今後は
楽観が許されないと憂慮されておられ、業界やそこに従事する
人の奮起を促されました。
最後に講師デザインの数々をご紹介いただきました。(写真)