新しい時代の武士の誕生

日 時 平成25年4月23日(火)
場 所 宝塚男女共同参画センター
講 師 からあい企画の皆さん
 標記の”新しい時代の武士”の代表が「源 義家」です。
 義家は1039年に父・源頼義、母・平直方の女との間に河内国
で生まれました。
 青年期は、父が鎮守府将軍・陸奥守に任ぜられて、東北の雄・
安倍氏と戦った前九年の役に参陣しています。
 当初は黄海の戦いで大敗しますが、その後出羽国の清原氏の応援を得て、やっと安倍貞任を打ち破ることが出来ました。
 義家はこの前九年の役での活躍が認められ、従五位下・出羽守に叙任しています。
 中年期は陸奥守となり(1083年)、清原氏の内紛に介入して後三年の役がはじまります。
 義家は清原清衡(後の奥州藤原氏の祖)達と連合して清原家衡らを破って平定しますが、これは朝廷から私戦と判断されたため、恩賞はなく陸奥守も罷免(1088年)されてしまいます。(将士への恩賞は私財で)
 その後10年間は鳴かず飛ばずでしたが、白河法皇によって1098年に昇殿を許されています。
 義家が活躍した時代は摂関政治から院政政治に移り変わる頃で、政治的経済的に転換期であり、彼は新興武士の象徴と位置付けられます。
 なお現安倍総理が、前九年の役の敗者・安倍貞任の弟(宗任)の末裔であるとは初耳でした。