生活大学の第5日目(平成20年11月20日
開催)は、石油連盟の中野徹氏による標記の
講義であった。
原油価格問題については、今年7月に1バレル145ドル余の最高値をつけた。
これは、売り手と買い手のバランスが崩れたこと、産油国の治安があまり良くないこと、そして何よりも投機資金が株式市場から流入してきたこと等によるものとのことであった。
ただ、このところ景気の先行き不安から石油の需要もあまり伸びない見通しであることや、投機資金の引き上げ等もあって価格は元に戻りつつあり、この面ではひと安心といったところだろうか。
また、バイオ燃料については、石油に代わるエネルギーとして、また地球温暖化防止に役立つとして、世界的に注目を集めているところであるが、その量は今のところきわめて限定的であり、かつ食糧問題とも競合することから、まだまだクリアしなければならないことが山積しているようで、はたしてCO2削減の決定打になり得るのか、予断を許さないとのことであった。