医師から見た医療制度を語る

生活大学の第6日目(平成20年11月27日開催)は、
内科医の神前医師による標記の講義である。
 講義は、一方的に先生のご意見を述べるのではなく、セミナーの受講者と対話をしながら、今話題になっている「後期高齢者医療制度」から「救急患者の受入れ拒否」に至るまで、幅広い内容であった。
 主なものとしては、『医療費の負担割合』にはじまり、『医師の診療報酬』『行政の施策』そして『今後の医療制度』等々、興味深いものばかりで、受講者は先生のお話しに釘付けとなった。
 特に素人ではなかなかわかりずらい、[医療保険と介護保険][一般病床と療養病床][老人保健施設と特別養護老人ホーム]等、耳ではよく聞いているものの、さてその違いとなるとあまり理解していなかったことが明解となり、このセミナーで目からうろこのようであった。
 後期高齢者の包括医療については、主治医が全てをチェックしてくれるすばらしい制度のように思っていたが、その意図とする裏側の解説をお聞きして、何事も表からだけではなく、斜めからも見直して評価・判断すべきであることを改めてご教示いただいたしだいである。