おもしろいNPOみぃつけた

サッカーはワールドカップ出場が決まり、盛り上がってきています。
サッカーといえば、Jリーグは地域密着を前面に出した活動をしています。
地元小学生を対象にしたサッカー教室は代表的なものです。

しかし、以前、あるクラブの方と話した時、
「NPOと一緒にプロジェクトを実施するのはまだ先じゃないですか」
と言われたことがあります。
早くNPOも力をつけてクラブと何か一緒にできるようになったらなぁと
思っていたら、おもしろいニュースを見つけた。

『マリノスのサポーター組織がNPO法人に』

 横浜F・マリノスを応援するサポーター組織ハマトラが、特定非営利活動法人の認証を取得し
「NPO法人ハマトラ・横浜フットボールネットワーク」(横浜市中区日ノ出町1)となった。

 ハマトラは2004年12月に、横浜F.マリノスのサッカー・サポーターを中心とする横断組織として誕生。
これまでスタジアム内外で「ハマトラ」「ウイマリ」などのフリーペーパーの制作・配布を
おこなってきたほか、2,600人以上が登録するウェブコミュニティ「ハマトラSNS」を運営している。

 また、試合開催日の日程ポスターの掲示やチラシ配布活動、競技場やみなとみらい地区の清掃活動などを自主的に続けている。ハマトラでは、オリジナルグッズの製作販売もおこなっており、売上をフリーペーパーの発行やSNSの運用費用などにあてている。

 NPO法人化は、サッカー・サポーターの活動を超えて、市民や行政、企業とも連携しながら、サッカー文化が伝承した横浜の地で「スポーツカルチャー」へ貢献することを通じ、地域社会の活性化と地域愛の醸成を進めていくため。4月30日にNPOとして認証された。実際にスタジアムに集うJリーグのチーム・サポーター組織としては、日本初のNPO法人化となる。

 今後は、「サッカー・サポーターと地域コミュニティの連携による、スポーツを通じた地域文化の創造」を目的に、各種のボランティア活動などに積極的に関わっていくとのこと。

 ハマトラ代表理事の清義明さんは、「ホームタウン横浜を、横浜F・マリノスのサポーターを通じて、熱く盛り上げていきたいというコンセプトでさまざまな活動を行ってきた。トリコロールの色を身につけた仲間が、今後さらに積極的に街に出て行くことになるかと思う。横浜を愛する気持ちをいっぱいにもったハマトラの活動に、ご理解とご協力のほどをお願いいたします」と話している。
【ヨコハマ経済新聞2009年5月31日】

私が興味を持ったのは、オリジナルグッズを販売している点です。
事業資金がなく、活動ができないNPOは多い。
また、助成金や補助金に頼るNPOも多い。

フリーペーパーを発行しているから、資金は必要となる。
会費制をとっていないので、活動資金はグッズ販売や寄付がメインとなる。
グッズの売り上げがどの程度なのか分かりませんが、
資金を自ら生み出そうとする試みは評価されると思います。
(当然のことですが…)

NPOが「力がついた」と評価される1つは、活動資金の一定割合を
自前で確保できるかどうかではないでしょうか。

このNPOがマリノスと一緒に何かプロジェクトを行うかは分かりませんが、
今後の活動に注目していきたいです。

ヨコハマ経済新聞
NPO法人ハマトラ・横浜フットボールネットワーク