NPOは表現が下手なのだろうか。
企業のチラシとNPOのチラシを手にすると
その差がよく分かる。

NPOにその手の人材とノウハウが不足している。
また、それに対する意識も乏しいのかもしれない。

しかし、今後、活動を継続していくためには、「見せる力」はとても大切です。

そこで面白い企画を見つけました。

広告」という雑誌があるのをご存知でしょうか。
博報堂が発行する雑誌なのですが、
その中に、「IDEA COMPETITION」という企画があります。
これは博報堂のクリエイターからアイデアを募り、
NPOの広告をつくるという企画です。

NPOにとっても「見せる力」の重要性・必要性を示しています。
これらの広告はデザインはさることながら、
相手に訴えかけるものがあります。
単にお金がある、ないの問題ではないように思います。
博報堂に広告をお願いするのはムリとしても、
「見せる」ことを意識することは大切です。

それに加えて、
クリエイティブディレクターの宗形英作氏は、以下のように述べています。

コミュニケーションとは、「伝える」ことではなく、「伝わる」ことです。
なにも知らない人にどのようにすれば「伝わる」のか。送り手の視点と
受け手の視点を行ったり来たりをする、その作業をどれだけ繰り返したか、
が大切なことです。その作業を生み出すエネルギーの元になるもの、
それが「なぜ」と問う姿勢にあります。「なぜ」の洞窟にどれだけ踏み出したか、
その一歩があったからこそ一条の光を発見できた、と言えるかもしれません。

昔、「挨拶は相手に伝わって挨拶になる。相手が気づかなければ、ただの独り言だ」
と学校の先生に言われたのを思い出しました。

伝わる。
単純だけど難しいことです。
単に見せるだけではダメなんですね。