当事者の視点の勉強会①

皆さん、おはようございます。ほっと・HOTの松尾です。

もうじき今年度もおわりを迎えますね。
来年度こそはいいこと起きるかなーと期待して、今日もこれから阪神なんば線に乗るガイドヘルパーに行って来ます。

ところで、本題です。2009年度も2008年度と引き続き、臨床心理士の大森豊子先生を招いての懇談会が催されることになりました。
5月30日(土)・14時〜二時間ほどを予定しています。
場所は園田公民館です。

詳しい事は、近々お伝えしたいと思います。

2008年度の大森先生の懇談会は、10月4日に同じ場所で催されました。
当事者の視点で、改めて振り返らせて頂きたいと思います。

大森先生の希望で、参加されてくださった方々が、それぞれご自分(達)のお話をして、そのお話について大森先生が答えてくださるという座談会方式で会は進みました。

皆さんと(松尾も含めて)大森先生との距離がとても近く感じられました。
それは大森先生のパーソナルな部分が大きかったなあと思います。

大森先生のお話は、わかりやすく、優しく、だからです。
先生はしっかりとされた信念をお持ちです。ぶれないことの大事さ。そしてその信念は、自分サイドの信念ではなく、あくまで本人・ご家族(当事者)の側に立った信念ですので、話を伺っていて、全く押し付けられる感じがしないのです。

「ああ、私たちはそこまでくだけてもいいんだあ…」

という感覚に何度もなりました。

先生のお話された内容を(本人の視点で)少しだけ紹介させて頂きたいと思います。

ひきこもっている方というのは、理想と現実のギャップが大きくなることがある。多様に沢山ある。でもそのギャップは、その方が”成長”してゆくにつれ、縮まってゆく。

ウンウン。そうですねぇ。僕もひきこもっていた頃は、ハリウッドで映画を制作すると。黒澤明監督を超える映画監督になったつもりで、米アカデミー賞での受賞スピーチの練習みたいなことをよくしていました。

ですが、そのギャップは次第に縮まってゆきました。今でも文章は書いていますし、物語を考えています。
でも今は、個人ブログで発表してみたり、ワードテキストで書いてみて、データで取っておいて、フリーペーパーを作成してみたり、いずれはささやかな印刷物(本当の自己制作)や、もしくは文学賞に応募したいと思っています。

そのように成長してゆく過程で、夢は夢として持っていても、自分なりの夢に変わってゆくし、いきなり大きな事をしたいではなく、徐々に階段を上って行こうという気持ちになってゆくのですね。

だから、絶対に世界的な映画監督になるんだとか、一流の大学に行っていないといけないんだとか、そういう居心地の悪い”こうでなくちゃいけない”がなくなっていて、楽しく生活が出来るのですね。

では続きは、また次回に。