ミルク加減

僕は宝塚の花のみちで、ラムレーズン・アイスクリームを買った。

花のみちに行ったら、いつもラムレーズン・アイスクリームを買う店があった。

そのまま、なめ食べながら、花のみちを歩いていた。

そこへ中国語を話している3人の男女が歩いてきた。

そのうちで一人だけ居る女性が、僕に関心を持ったようだ。

いや。まったく違っていて。僕が食べているラムレーズン・アイスクリームに関心を持ったのだろう。

僕はその女の子をチラ見していた。視線は合わせないけど、彼女がこっちを見る様を、しっかりと見ていた。

そうして、僕にとってはだけど、二人だけの時間が流れた。

3人組の中で一番に大きい男性が、こちらに向かって歩いてきた。

ムッとしたような表情をしている。そしてそのままの表情で僕に尋ねた。

「その、アイス、どこで買ったんです?」

今日もいい天気が流れる。