きょうは、芦屋にある兵庫県警察学校へうかがいました。
県警の被害者支援担当の警察職員の方々に
「被害者支援専科教養」として、1週間にわたり、
様々な研修が実施されるそうですが、その中の一コマとして、
「講演」のお声がけをいただいたものです。
芦屋の高台にある「警察学校」は本当に
見晴らしのいいところにあります。確か、2年前にも
伺ったかと思います。わずか数年前のことが
とても昔の出来事のように思えます。
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当初は、その研修を受けられる中間管理職の
みなさん30名ぐらいを対象に、ということでしたが、
最終的には、今年警察学校へ入校されたばかりの方々や
入校後、数年間の実地研修を経て、再度、学校へ
戻ってこられる方々も一緒に、参加されることになり、
全部で400人ぐらいの方がおられたようです。
したがって、年齢も多岐にわたるとのことで、
資料作成をする時も、分かりやすい内容・構成に
なるよう、いろいろ配慮して考えました。
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講演をさせていただく時、「私のできることはなんだろう」と
いつも思います。
今まであまり認識されてこなかった「負傷者」という立場。
ご遺族の苦しみとはまた異なる、その場にいたからこその
「苦しみ」への理解。
また、家族という立場など・・・。
みなさんの「思い」や現状、声なき声など、少しでも、
伝えられたら、と考えながら準備をします・・・。
「からだ」「こころ」の怪我、傷、痛み、将来への不安など、
たくさんなことを抱え持ちながら「生きていく」、
その大変さへの理解や配慮が少しでも進んでいけばと
願ってやみません。
また、この事故を「当事者」だけのものとせず、社会の問題として
様々な立場の方々へも理解の裾野を広げていくこと、
これも、「NPO人」だからこその、「使命」だと思っています。
「灯り」はともし続けてこそ意味がある、
これからも、変わらず、できることを、ずっとし続けていきたいと思います。
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