阪神淡路大震災からまだ16年の今年の春、
とてつもない大地震が東北地方を襲いました。
阪神淡路大震災を経験している、この阪神間に
住んでいるものは、「とても他人事とは思えない」、
「なにかできないか」と、いまも、みんな
感じていると思います。(また、動いておられます)
言い訳みたいで、かなしいですが、
当法人は、昨年度から、市から大きな
指定管理事業を受託しており、
現在、人的にも、労力的にも、時間的にも、
いっぱいいっぱい。
また、JR福知山線事故では、当初から、いまも、
被害者(電車に乗っていて「からだ」「こころ」に
怪我をされた方々を中心)のサポート活動も
継続しています。
3月、4月、全く動けず、役に立てないことが、
本当に悲しかったです。
そんな中、お隣の宝塚市で中間支援活動をしている
「宝塚NPOセンター」さんが、被災して阪神間に
来られている方々を対象として、
「お茶っこカフェ」を始められました。
「宝塚NPOセンター」さんには、今年の2月に亡くなられた
森綾子さんが、事務局長をしておられた10年ぐらい前から
ずっとお世話になり、当法人の生みの親、育ての親として、
見守ってきていただきました。
森さんが亡くなられて、本当に本当に辛く悲しかったです。
でも、いつまでも悲しんでいては森さんに叱られます。
いまは中山さんを事務局長として、2年前から実施している、
阪神北県民局と阪神北県民局管内4市にある、
中間支援NPOとの月1回の「ネットワーク連絡会議」も継続し、
みんなで仲よく連携をしながら、共存共栄を図っています。
それで、7月に「お茶っこカフェ」の拡大版が、
川西市北部にある、能勢妙見山の
「クッキングセンター」(能勢電鉄)を使って開催されると
いうことだったので、サポーターズの一人として、
参加させていただきました。(当法人も共催です)
お天気にも恵まれ、40人(そのうち、約半数がサポートボランティア)
ぐらいの方々が来ておられました。
バーベキューの合間の被災者の方々の
自己紹介や、いろいろなお話を伺うにつれ、
私たちが6年間やってきているJR事故の被害者の方々のサポートと
本当に似ていると思いました。
後日、私たちのJR事故の被害者サポート活動を支え続けてくださっている
臨床心理士さんや弁護士さんにお伺いすると、
「被害者」「被災者」と、その原因は異なっていても、
抱える課題や、心的な状況の経過は、そう変わらないとのことでした。
一つの団体やNPOで、すべての取り組みや活動ができなくても、
今回の例のように、近隣で仲間が取り組んでいたら、連携して、
支え、支えられつつサポート活動に取り組んでいくことも、
一つのあり方だと、その思いを強くした一日でした。