兵庫県宍粟(しそう)市が毎年行っている「森と水の地球環境大学」講座の講師の心当たりの打診を受け、塩見直紀さん9月6日・波賀市民局旧議場)と森住明弘さん9月27日・山崎国見の森公園)を推薦した。

森住さんは、今年2月の第3回「宍粟市森づくりセミナー」の講師として一度来てもらっているが、塩見さんは今回初めてである。

塩見さんとの出会いは、雑誌「世界0808」の「限界集落の挑戦」という記事の中で紹介されていたのがきっかけである。
何よりも「半農半X」というコンセプトがユニークであり、内村鑑三の『後世への最大遺物』に影響を受けたことに興味を感じた。
更に、1965年生まれと若く!、30代に期する所があってUターンをし、地元(京都府綾部市)で着実に活動していることにも惹かれた。

綾部市もまた、郡是(グンゼ)、大本教、合気道などの発祥地として精神文化を育み、現市長の四方八洲男さんのような人材を生み出している。

少し前に、塩見さんの母校であり、現在「NPO里山ねっと・あやべ」の事務所となっている旧豊里西小学校に塩見さんを訪ねた。
お話しをした元保健室(現田舎暮らし情報センター)には2000冊の本が書棚にあり、その多くが塩見さんの蔵書だと言う。中々の読書家である。
お会いしてみると、その風貌は、素朴かつ真面目で落ち着いている。
その後、著書『半農半Xという生き方』(ソニーマガジンズ、2003年)を読んでみると、文章も上手い。

書いたものを見る限りでは、言葉遣いが器用でニューエイジ的なところが、多少気に掛かるのだが、若いことは魅力的であり、宍粟での講演に、<新たな出会い>として大いに期待が持てる。

なお、つい先日、ソニーマガジンズから新書版の『半農半Xという生き方』が出た。この本は、「自分探し」の若い人たちの力にきっとなると思う。(%ハート%)