僕は枚方まで宝塚から車で行ったり、JRで行ったりしていますが、JRで行くと尼崎駅を通過する時、ある光景を思い出します。それは大惨事となった尼崎のJR事故は勿論のことですが、それ以外にもある悲しい事件を思い出します。それは2年程前に発生した東大阪でのひきこもり青年による両親殺害の事件です。
JR事故が起こった日は、僕は枚方に行かず阪急で梅田に出てから堂島近くの裁判所に出かけておりました。もし両親殺害事件が発生していなかったら、僕はJR事故に巻き込まれていたかもしれません。
裁判所での光景ですが、被告の青年が両手を後ろに紐で括られ俯いて法廷に入ってきたシーンを見て思わず涙が出できました。社会と接点を持たずに止むを得ずして起こった事件とはいえ、私達家族の将来にも同じよう悲劇が発生するかもしれないと思ったからです。
先頭に立って彼に救いの手を差しのべたのはうちの代表ですが、僕も寛大なる処置を願って裁判所に提出する嘆願書の端くれに署名をいたしました。あれから2年二度と同じ様な悲劇が起こらないよう、しんどいながら枚方に通っています。