ここ何ヶ月か人を見送ることが多い。あの世へ。
今日もひとりの人を見送った。
まっすぐな人で、人格高潔という言葉がふさわしい人であった。
だからというか、合う合わない人が分かれたと言えるかもしれない。
私はその堅さが好きで、無条件で信頼していた人だった。
いつでも会えると思って会えないまま、文字通りの急死であった。
別れがたい思いである。
本人は以前から桜の下で死にたいと西行法師の句のごとく言っていたと息子さんが喪主挨拶で涙で詰まりながら話していたが、言葉通りになってしまった。
本人は満足なのかもしれないと思いつつ桜の下で立ち止まる。
風となって見守ってくれていることを信じていきたい。