私が子どもだったころ。
豊かな人間関係がありました。
家族の数、兄弟数だけでなく、祖父母はもちろん、おじ、おば、いとこ、学校の生徒も多い、近所に住んでいる人、近所のお店の人、父の仕事の同僚の方もしょっちゅう来てましたし。などなどなど、いっぱい人が入り乱れてました。
よいことばかりではもちろんありませんけどね。
いまどき風に言えばDV家庭、極貧家庭、布団おばさんのような人、独居老人、やくざ、それこそいろんな人がいました。
その中で生活が営まれていたのです。
それが今ない。
ないことでいい面ももちろんあるでしょう。
それを否定することは出来ません。
が、最近これはかなりまずいかもと気が付いたことの一つ。
「兄弟が生まれたとき」のこと。
兄弟関係がなかなか難しい。
上の子が、赤ちゃん返りしたり、赤ちゃんを目の敵にしたり。
困っているお母さんが多いらしい。
はたと気が付きました。
昔は、
誰かしらが「あんたもこうやってもうててんで」とか「あんたのが赤ちゃんの時と似ている」とかいろいろ自分には無い記憶を再確認?させてくれる人がいた。
「初めての子でみんなが喜んで」とか「かわいくて」とか。
今は子どもにそんなこと教えてくれる人が誰もいない。
おかあさんは2人になった子どもの世話に必死。
寝る間もない。
お父さんは会社にとられてる…。
つい大きい子にはしっかりして欲しいとか、もう困らせないで、とか言う気持ちになってしまったり。
余計子どもは不安定になって余計手間がかかってしまう。
子どもを見ていてくれる人もいないことも多い。
悪循環である。大変!
私よりもっと昔は、お産婆さんが一月くらいは通ってきてくれてお湯を使わせてくれたり、下の子を見ていてくれて、その間、上の子をしっかり相手してやることもできた時代もあったとか。
うらやましい限り。
日頃は追い使われていても赤ちゃんを産んだときだけは大切にされゆっくり休めたと言っている人もいる。
それはどんどん子どもを産む気にもなるよね!
お産婆さんのような役割をしてくれる姑ではない人がいりますよね。
まあ今いろいろと子育てサポートにがんばってくださっている人も増えてきていますが。
そういうわけで、下の子が生まれたらこういうことをして見ましょう!
という提案です。
○上の子のあかちゃんのときの話をしてあげる。
もちろん、いい話だけ。(笑)
○赤ちゃんが寝ている間は自分が寝る前に上の子をしっかり抱きしめ「この子にはお兄ちゃん(おねえちゃん)がいて幸せやわ」と伝える。
○「ほらあなたを見て笑っている。あなたが大好きなんやね」と教える。
○ちょっとしたこと(オムツを取って来てもらうとか)「あなたがいてくれてよかったわ。お手伝いしてくれて助かる」と喜ぶ。
○「赤ちゃんはかわいそうやね言葉が話せないから。あなたは欲しいものや痛いところがあったらちゃんといえるのにね、えらいわ!」とほめる。
など、昔なら誰かがやってくれたことかもしれませんが今はいないと思いますので。
けっこう子どもが変わる!とご報告を頂いたりしています。
ぜひやってみてくださいね!