ジェンダー

引きこもりをしている人とかかわって一番思うのは、生活体験のなさだ。
実は別に引きこもりの人にだけあることではない。
しかし、何らかの事情で引きこもり生活に入ってしまうと、この生活体験のなさが大きく影響すると私は思う。

勉強以外何もしたことがない。
雑草と花や野菜の区別がつかない。
コップ一つ洗おうと思わない。
洗うとコップ一つに20分はかかる。
お湯を沸かせば二人分にやかんいっぱいの水を沸かす。
雑巾とふきんと、台拭きの区別がわからない。

どこかの濡れ落ち葉といわれる多くの男性にも共通するらしい。

引きこもりの多くが男性であると言われているが、それは違うのではないかと思う。
「女は家庭に居て当たり前だ」という社会通念があるせいで見えないのではないかと思われる。

ボーダーが女性に多いというのも反対の意味で違うのではないかと私は思っている。
なぜか女性ボーダーの陰には男性ボーダー(父親とか)がついていることが多い。

ただ、男性ボーダーは「男は少々強引、勝手が男らしい」というような誤った社会通念で見逃され、追求されることがないため、かろうじて社会生活は営める。
家では暴君、会社では少々問題を抱えているなあとわかる場合もあって職業を転々としていたり、首にならない公務員だったりする。

多くの場合、虐待されてきて慣れているのか、傍から見たらあんながまんをようしているなあ、と思われる女性を妻にしている。

そこに生まれるのが女性ボーダーではないかと私は感じている。
自己中は女には許されない。で、過激化する。

どちらも性別で違いがあるのではなく、社会のありようが写される鏡ではないかと思うのだ。

どちらにしても、当人は苦しい思いをしているのは事実だし、
社会も困っている。

ではそうならないようにどうしたらいいのか。

早くから体験をさせ、自己決定権を与え、自由の意味を教えること。

大人がしなければならないことは干渉や放置ではない。
目はとどかせて、手や口は出さない我慢。
がんばります!