知らずを知ることの大切さ

BPDにかかわる仕事上で何が一番困るか?と聞かれたら、善意の人の間違った対処、言動かと思う。

多くの場合、見かけは風にも堪えないような風情の美人が多いので「なんでこんな子に対応できないであたふたしているのか?」と思ったり、
「甘い対処をしているからではないか」とか、
本人だけに話を聞いたりしている人は「ひどいことをされてかわいそう」と同情していっしょになっていろいろなことを言ってきたり、「あなたは悪くない。親が悪いんだからどんどんこまらせたらいい、そうしたら親も反省するだろう」など、無責任、非常識なことをいろいろな機関、専門家と言われる人間が繰り返しやっているのが現実なのだ。

周囲を無視して実際を知らない人間が勝手な行動をしたりすることで、
結果その子自身に恥をかかせることになったり、
居場所を奪ってしまう結果になったりしている。

甘い言葉を信じたり、利用することで自分の課題から目をそむけ、いつまでも同じ間違った行動をとり続けて周囲から孤立して追い込まれてしまう子もいる。

実態を知らないで付き合い、初めこそいい顔をしているが現実に直面すると突然態度を変えてしまう人も多い。
本人の自業自得とはいえ「裏切られ体験」をまた一つ積み重ねてしまうことになる。

そうなってまた、舞い戻り、一からまた始めなければならないことも多いし、
一からではなくマイナスから始めなければならなくなることも。

そうなってもそういう方々は決して責任はとってくださることはない。
それどころか「被害者」の顔をしてくることだってなくはないのだ。
その始末も誰がしなければならないか。
まったく…。(涙)