息子が不登校になって、学校のすすめでいろいろな場所にコンタクトを取りました。電話相談はもちろん、いろいろな病院、人。

初めて行った、かかりつけ医の紹介の小児精神学?にも詳しいという医院。
予約時間から1時間待たされ、入った診察室。
子どもを診ることもなく、親にいろいろな事を聞きはじめ、
「学校は?」の問いに「○○学園です」
(いじめを避けて私立中学に入学したがここでも1人の子に暴力を受けていたがまたもや教師が認めずまた不登校になっていた。その教師は2年の担任に引継ぎをした際にはいじめがあったことを親の前で平気で報告した)
と言ったところその医者は持っていたペンを放り投げ、
「そりゃあお母さん勉強のさせすぎですよ!だからこんな子になるんです!」と傍で落ち着かない様子でいた息子を指差しました。

大阪市内の大学病院。
強迫神経症になっていた息子を連れ、指示で家族で通院。
毎度「どうですか?」の問いに何を話しても首をかしげて「薬を飲ませますか?」の問い。断ると「では次回」。

その大学病院に紹介された有名らしい小児科の個人病院。
予約時間から1時間待ち、研修医?の問診30分、その後1時間待ちでようやく医者の前へ。
本人の診察もないまま「こういう子は将来暴力を振るうようになりますよ、私が助けてあげますから私のこの本を買って読みなさい」と1480円の本。
「私のやっている親の勉強会がありますからそれに参加しなさい。一人2万円ですが夫婦で参加すれば2000円づつ割引になります」と。
それで終り。もちろん勉強会には行きませんでした。

いろいろな経験の後、やっとすばらしい一人の臨床心理士の方とめぐり合い、親だけが勉強、自己解析を続けて、子どもは結局薬を飲むこともなく、無事に育ち、学校には戻らないまま成人しました。
学歴は持ちませんが独学でPC言語を操って少しですが稼ぎもする普通のユーモアのわかるやさしい人間に育ちました。

そういう経験の中で私も独学ではありますが教育学、心理学など、放送大学やいろいろな講座、ワークショップ、本、その数、時間では誰にも負けないほどの学びをしました。

自分たちの経験は自分たちだけの特異な例で、他にはないと思い込んでいたのですが、ふと気が付くと、いろいろな出会いの中で、今も変わらず多くの子どもたちや親が苦しんでいることに気が付き、自分の経験や学びが実際に多くの方々の役に立ち。
結果、「お陰で死なずに、殺さずにすみました」との声もいただいたりして、相談の場所、子どもさんをお預かりするを必要ができたりして家を借り、自分がしていることがなんであるかなど気が付きもしないで走りはじめました。

その後、宝塚NPOセンターの森先生に出会っていろいろなことを教えられつつ(どうも余り身についていないのではという声もありますが)、活動を理解してくださる多くの方々に助けられつつ、いまだに赤字ではありますが走り続けられていることに感謝です。

さて前置きはこれくらいにして、これからは結空間が実際何をしているか、書いていきたいと思っています。

ってこれが前置きか!
と突っ込みを入れたあなた!
こりずにお付き合いください。