よしこちゃんの歴史を紐解く・その② 「ゲームセンターのおねいさん時代」

大学4年間は「アルバイト」、卒業後5年は「契約社員」として勤務していました。
「契約社員」とは言ってもお店に正社員は店長しかいませんでしたので、いろんな仕事を任されていました。

ゲームセンターとは、一部の方からすれば「不良の溜り場」「いくらお金を入れても景品が取れない、ぼったくり商売をやっている店」という悪いイメージがりますが、私がいた店は、子どもたちの笑い声がこだまする、百貨店屋上のちょっぴりすたれて、昔なつかしい雰囲気のある健全な「屋上ゆうえんち」でした。

そのような場所でしたから、お客さまやスタッフもいい方はかりで居心地が良かったです(ただ、とある上司の存在が居心地を悪くしていました・笑)。

任されていた仕事で一番大きかったのが「景品担当」。
UFOキャッチャーなどのゲーム機の中に入っているぬいぐるみやお菓子などの商品を上手くやりくりする仕事で、店全体の売上の半分以上を占め、年間数千万稼ぐ店にとって重要な仕事でした。
重要な分、めっちゃやりがいがあり、ひたすら面白かったです。

「いかにお客さまにとって魅力的な景品を継続的に且つ多数取り揃えておくか?」
「いかにお客さまに飽きられない景品環境を整えておくか?」
「いかにして、お客さまの景品をゲットした瞬間の笑顔をたくさん見つつも、お店の利益を稼ぎ出すか?」
(つまり顧客満足と店の利益とのバランスを適正に保つか?ということです)
「景品を取る瞬間の喜びの演出も大事だけど、取るプロセスもいかにして楽しい!とお客さまに感じて頂ける物語を創るか?」

などなど数字・論理的思考や感覚(フィーリング)を最大限使って、常に変わるお客さまの状況に対応しながらやっておりました。
景品担当としての実績が上がってくると、店長に殆ど全てを任されるようになりましたので「自由にやらせてもらっている」という喜びもありました。

私を知っている方なら分かると思いますが、私って誰かに何かを強制されたり、横槍入れられまくったりすると、とたんにやる気をなくしてしまうんです。「仕事」だから、ちゃんとやりますが・・・。
逆に自由にやらせてもらうと(勿論、失敗した時などの責任も私が負います)、寝食忘れて没頭し、大きな実績を上げようとひたすら努力する、典型的な「芸術家&職人タイプ」なんです。

だから私のような人間は公務員のような仕事は向いていない気が最近うすうす感じております。今は公務員のような仕事をしていますが・・・(笑)。
やっぱ「目指せ起業!!?」
大阪産業創造館さん、情報誌載った後もご指導の程、よろしくおねがい致しますっ!

あとやっていた仕事は、とあるイベントの担当
そのイベントとは・・・
「モグラ叩き」のようなゲーム機で、ワニを叩くゲーム機があるのですが、それを使ってお客さま(親子)2人で、出てくるワニをひたすら叩いてもらい、たたいた回数によって景品がもらえるという無料のイベントの企画・運営です。

これは、会社の研修で社員の方に教えて頂いたイベントで「これはうちの店でもいける!」と直感し、実行したものです。

話がそれますが、その研修で藤村正宏さんが提唱されておられる『エクスペリエンス・マーケティング(略してエクスマ)』(http://www.ex-ma.com/)というお客さまにモノやサービスを売る為の方法に似た、別の方が提唱されておられる売り方の方法も教えて頂きました。

私は当時もそのような方法に大いに感動し、その屋上ゆうえんちで試行錯誤しながら実践していました。
だから今回、大阪産業創造館の藤村さんのエクスマ講座に参加し、それを実践した形で「名刺型チラシ」を作成し入賞しましたので、その過去の試行錯誤のたまものでもあると思います。

話、戻します・・・
ゲームセンターも、商店街などの他の商業施設と同様、お客さまに新たな感動をして頂ける「イベント」が必要で、そのイベントは大当たりしました。

そのイベントをやり始めた3年前の年末年始、会社全体で「お客さまに従業員を評価してもらおう!」というプロジェクトが初めて開催されました。

それは、スタッフがお客さまに葉書を渡し、そこにどのスタッフの接客が良かったか?笑顔が良かったか?名前を書いてもらったりするものです。
私は、そのイベントで集まってきた大量のお客さまにその葉書を配りまくり結果、全国で3位の得票をゲットできました。
正社員からアルバイトまで数千人いるゲームセンターのスタッフの中でそのような成績はとても嬉しく思いました。

その見返りとして会社にディズニーシーへ連れて行ってもらいましたが、
2月の小雪ちらつく寒い日で、更に私の上司と同僚のおじさま2人も一緒にシーに行くことになり、身も心もさむ〜〜〜いシー体験になってしまいました。
やっぱ、楽しい所は仲のいい人たちと行かないとアカンな〜(T_T)。
また更に後日、シーに行った感想文を会社から書いてと言われ、私の不幸に追い討ちをかけるものでした・・・トホホ。

あと、担当したのは「装飾」。
これは大学で「環境デザイン」を専攻していた私の得意分野でした。
だって、庭園や公園をゲームセンターに置き換えればいいから(^^)。

ちょっとの工夫でも、景品1個の見栄えから、店全体まで雰囲気がガラっと変わります。
屋上なので、植物もたくさん植えていました。
その店は子ども用のSL機関車も走っていて、そこを植物でジャングルにしたり、お花畑にしていました。
これまた面白い仕事でした。

と、こんな感じの9年間の「屋上のおねいさん」人生でした(^_^)☆

(長文、失礼いたしました)

追伸:写真はその職場から見た美しい夏の空です。