NPOの世界で若者が働くってコトの難しさ

今日は、前の職場「八尾市市民活動支援ネットワークセンター」

通して仲良くなったおねえさんと、

お気に入りのお店『KUKURU』で長時間、楽しいおしゃべりをしていました♪

(写真は、野菜カレー。チョー美味しかったデス)

前、このブログでお伝えしたように

このお店で私の絵を飾って頂いております・・・が、

額縁が大きい為、隅っこの方に置いていました(^^;)。

今度絵を持って行く時は、小さな額縁で持って行って

もう少し、真ん中の置いて頂こうと考え中デ〜ス♪

そのおねえさんとはいろんなことをお話しました(^^)。

今日は本当に寒かったですが

おかげさまで、とても楽しい一日を過ごせました。

そのおねえさんと話したことの中で

一番真面目な話が

「NPOの世界って、どうして若者が集まりにくいんやろ?」

という話。先日のライブドア大学やセミナー会場のビルには

若者がウジャウジャいたのですがね〜(^^;)。

先日、私は近畿大学の大学院生(私の知人の久教授のゼミ生)の男性が卒論で

「どうすれば、若者がNPOで生きていける?」というような研究を

しておられ、その研究の一環で私に話しを聞きに来られました。

彼もまた、大学で学んだNPOの知識を生かして

NPOの世界で生きて(食って)いきたいそうです。

が、私はそんな彼に

「NPOだけで食っていくのは、よっぽどのことが無い限り無理!」と断言しました。

私も一時はNPOの世界で食っていこうと思っていた時期がありました。

が、一般的に日本では、NPOの世界は薄給です。

だから、そんな薄給に耐えれる人材・・・つまり

何らかの別収入(年金やパートナーなどの家族の収入等)がある人でしか

生きていけません。極々一部のNPO関係の組織で薄給ではないところも

ありますが、そこで働けるごく限られた超有能な方々以外は、

薄給しか得られないのです。

残念ながら、これが今の現実だと私はNPOにどっぷり漬かっていた時

悟り、どっぷり漬かることを辞めました・・・と言いますか

辞めないと生きていけないのです。

私は、国や行政、ダンナや家族に過度の経済的依存する

人生を歩みたくないのです。

理由は、依存先が崩壊してしまったら、自分の人生も崩壊してしまうからです。

今の時代、いつ何が起きるか分かりませんからネ〜。

私の人生もちゃんと「リスクマネンジメント」しないと♪

それに、私はそんな人生を選びたくない人間です。

(※私の場合は薄給を理由に辞めたのは二番目に大きな理由でした。

一番目はやはりダントツで「好きなことで食っていけるめどがたったから♪」デ〜ス)

だから、薄給・給料が安い=これからこの社会を生きていく有能な若者が集まりにくい

こんな図式があてはまります。

私はNPOであれ、ビジネス組織であれ、どんな組織にでも

老若男女様々な価値観や能力を持った人材が集まる組織が

成功する可能性が大きくなると考えています。

しかしながら、NPOの組織の多くは、年齢層も価値観も比較的

偏った組織が比較的多く見受けられます。

従って、一部に起きているNPO組織の危機や衰退の理由の一つは

そのような状況が生み出しているのではないかと私は推測しています。

そういえば、私のよきアドバイザーである宝塚NPOセンターの森綾子さんも

このようなNPO組織における報酬の少なさに関する問題を指摘されておられました。

http://www.hnpo.net/n/zukanpo/news0044.pdf
(宝塚NPOセンターの機関紙。PDFファイルです。

2ページ目が森さんのコメントです。)

そんなチョー悲観的なことを大学院生に言いつつも

私のように、ビジネスをしながら

NPOの世界に携わるのが一番現実的&経済的でいいですよ〜♪

と提案させて頂きました(^^)。

私のような「個人経営者」は、自分で自分のスケジュールを

管理出来る立場にあります。

だから、100%の時間はNPOに費やせないですが

ある程度は費やすことが出来るのです。

これは雇われサラリーマンには難しいことです。

私は、この生き方を八尾市の市民活動界のドンの一人である

おじさまに教えて頂きました。

その方は、普段は保険会社の代理店を自宅で経営されて

おられる50代の方のですが、その合間を縫って

様々な市民活動を精力的にされておられます。

「この人、NPO活動する合間に仕事してるんちゃうか〜!?」と

思わせるくらい、すごい方です。

ということで、若者がNPO世界で生きていくのは

とても難しいですが、みんなで知恵を出して、やる気があって有能な若者を

NPOに引き込んでいきたいですネ。