私が京都に一人旅をしに行くときは
たいがい『自分の心と向き合いたい時』です。
これは、私が大学生の時からの習慣です。
私は今、自分自身の大きな悩みに正面からぶつかり
それを解決すべく考えています。
今まで傷付くのが怖くて、問題に正面からぶつかることを
避けてきましたが、もう明日で29歳になることやし、
問題を先送りしたくなかったのです。
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さてさて。バスに乗って田舎に来ました。
私はここがとても好きで、
数年前の誕生日にも来ました(^^)。
今日は3月中旬にも関わらず
曇り時々吹雪。
せんべい屋さんのおじいちゃん曰く
「今朝はマイナス一℃やったでー」。
そりゃー寒いわ(^^;)。
さすが京都。底冷えしまんなー。
こんな寒い時だからこそ、観光客が少ないので
私はいつもこの時期に京都に来ます♪
(人が多い京都はいくら美しい風景でも
好きではありません)
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観光客の多くが、その土地の有名な寺院に
行く中、私はその奥にある、某寺院へ。
そこは、私のお気に入りの庭園がある所です。
そこで、建物の扉がフルオープンされた
極寒の空間の上で正座し、お抹茶とお菓子を
頂きながら、美しい景色を眺めるのです。
静寂の中にもしんしんと降る雪の風景。
風の音、水のしたたる音・・・鐘の音。
線香や抹茶のにおい。
そして、お茶菓子の味。
5感をフル回転させると、感性が研ぎ澄まされて
行くのが良く分かります。
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そこで、浮かんできた言葉が
『諸行無常』。
その寺院の部屋の天井の板は
豊臣秀吉時代の武士たちが、敵に追い詰められ
自害した場所の床の板が使われており
よくよく見ると、血の跡みたいなものが
見えたりします。
この寺院の建物の作者は、その武士たちの霊を
供養する為にこのようなものにしたそうです。
私たちの先祖って、先祖なりに
大変だったんですね。
![](/img/uz42837/FI1903216_3E.jpg)
天井から、目を下ろすと
私が座っていた隣3メートルの所に見知らぬ
おねえさんが座って、私と同じ方向の景色を、
ぼーと眺めていました。
はじめは、そのおねえさんに対して
「オイオイ。人あまりおらんねんから、
私の隣(視界の中)におるな〜〜〜」って怒ってましたが
そのおねえさんは、私の存在なんて気にせず
美しい景色を、チョッピリ微笑みながら眺めておられました。
が、寒そうで、鼻をすすっておられました(^^;)。
(私はカイロ付け暖かい格好で行ってたので、問題ナシ♪)
でも、そのおねえさんはそこを離れようとしませんでした。
何故かだんだんそのおねえさんのことが好きになり
で、私は快くそのおねえさんに
その場を明け渡し、その場を立つと、ナント
後ろにも、もう一人おねえさんが座っていました。
そのおねえさんは、私よりも若そうで
ちょっぴり悲しそうな顔をしながら
外の雪景色を眺めていました。
私は、自身もそうなので
若い女性の一人旅の動機は良く分かります。
「私一人が一人旅してるんちゃうんやー」と
嬉しくなりました(^^)。
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