私が感銘を受けた会社経営哲学本。

それは『いい会社をつくりましょう。』という題で

塚越寛(つかこし ひろし)さんという

「かんてんぱぱ 伊那食品工業株式会社」
会社ホームページ↓
http://www.kantenpp.co.jp/

代表取締役の方が書いた本です。

この本は、先日長野の鹿教湯温泉・斉藤ホテルさんに

宿泊した時に、ホテル主催の日帰り旅行で行った

観光地「かんてんぱぱガーデン」でゲットしました。

そこは、伊那地区の大自然に囲まれた場所にあり

めっちゃ素敵な庭が形成されていました。

その中に、寒天を中心とする健康食品を製造販売する

その会社の工場やオフィスがある一方、

健康食品を満喫出来るレストランや

おみやげ屋さんがあったりします。

その「かんてんぱぱ」は、創業以来46年間

ずっと増収増益で発展し続けており

中小企業における様々な最優秀経営者賞も受賞したこともある

末広がりの会社経営をされておられる素晴らしい会社です。

もっと素晴らしいのが、そんな結果ではなくて

『会社の目的は、社員の幸福な理想郷づくり』という会社理念。

急成長・急拡大を目指し、社員や取引先、

もっと酷い場合は、お客さままでに

無理強いたり、粗悪な製品・サービスを売りつけたりするやり方ではなくて、

会社を取り巻くみんながハッピーになれる組織づくりを日々

コツコツされておられるのです。

塚越さんがある日誰かに

「そんなに儲かってるんだったら、株式公開すれば?」と

提案されたそうですが、塚越さん曰く

「そうすると、株主の利益(配当金をいかに多く出すか)」を

第一に考え、経営しなければいけなくなります。

それが今の日本の株式市場の現状です。

社員の幸福を通した社会貢献や、地球環境に配慮した

企業活動などで世の中の役に凄く立ってても、

そこでは評価してくれません。

そのような様々な社会貢献を評価するように成熟していない

日本の株式市場には、私は上場いたしません。」

というご発言をされておられます。

その会社が「かんてんぱぱガーデン」を創ったのも、

(その庭の手入れは全部、社員がされているそうです)

そこに観光客が集まることによって、伊那地区全体の

観光業界に恩恵を受けるという意図と

「ガーデン」という素敵な場所が働く場所の従業員にとっても

そこにいられる幸福感を味って欲しい、という

二つの意図があるそうです。

私は、会社経営者として

「どんな会社にしたいか?」と考えています。

それで、本屋さんに行くと

経営論の本も読んだりしますが

最近多く平積みされている

「これさえやれば会社利益が○○○万円上がる」とか

「○○○万円稼ぐ○○○のやりかた」というような

「手っ取り早くお金を稼ぐマニュアル本」が

どうも自分が求めていない情報だということを

直感していたのですが、さりとて他に

感動するようないい経営本にも出会えなし・・・と

ちょっと悩んでいた矢先に、旅先でそのような本に

出会えて本当に良かったと思います。

私は、かんてんぱぱさんとは規模も、売っている商品も

違いますが、大いに参考にさせて頂き

自らの経営哲学を考えていみたいと思っています。

そうそう、あと思うのですが

本当に素晴らしい営利組織も、NPO組織も

基本的には一緒だと私は考えています。

営利企業とNPOの違いは

「儲かったお金の扱い方」だけだと思います。

ですので、私が会社経営のことを勉強することは

イコールNPO組織のことも勉強することになります。

そんな感じで、これからも営利とNPOを上手く

両立(時に融合)させて、人生、生きていきたいです。