昔のオカンとオトン。そして1970年、大阪万博。

先ほど、せっせとおシゴトしている私の仕事部屋に

イキナリ私の母がやってきて

「コレ見てぇ〜!!!お母さん、こんなに昔は

細かったんやでー!!!」と満面の笑みで

20代の写真満載のアルバムを片手に自慢しはじめました。

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聞くところによると母は、当時ウエストが

58センチだったらしく(証拠は無い。あくまで母の証言のみ。

よって信憑性はビミョウ・・・。)かなりモテたらしい。

よくよく母の若いときの写真を見てみると

確かに美人。さすが大阪・本町にあった(今もあるらしい)

イギリス本社の貿易会社の受付嬢(上の写真)だっただけある。

それで、そこで働いていた私の父が母に恋し、

兄、私、妹がこの世に生まれて来たのだ。

ある意味、これは奇跡に近い。

だから私たち3人は「奇跡の産物」。

そう思うと、私って結構ステキなヤツに思えてくる。

普段は、そんなふうには思わないけど。

「そんな『昔取った杵柄バナシ』してても

片付け終らんでー。」と

その写真に写るウエストの二倍近くなってしまった

母を説得し、退室させた後も、私は母のアルバムを眺めていた。

どうやら母は明日、昔父と出会った職場時代の仲間が来るらしく

その為に家中をあちこち掃除していると

昔のアルバムが出てきたらしい。

どんどんページをめくっていくと

母が大きな木に登った写真があった。

何ておてんばな娘だっだんやろう。

これはかなり私にも遺伝してしまっている。

の割には、私が幼少の時、木や電柱に登っていたら

「登ったらアカンやないの〜〜〜!」って母は

めっちゃ私に怒ってたクセに。

こうやって、自分は登りまくってるクセにさ〜。

ま、ええけど。もう時効やわー。

<後姿美人の若い頃の母→>

若い頃、夜間高校や洋裁学校に通ったり、

貿易会社の受付嬢を昼やって、夜大阪駅構内のお店でバイトする

典型的な当時の「女性像」を生きていた母と

娘の私は何ともまぁー、生きかたが全然違うのだろう?

同じ母を持つ妹も、東京でバリバリ「レポーターになるんや!」って

姉同様、独身街道、まっしぐらやし。

典型的な逆を突っ走っている姉妹。

この辺りは、100%遺伝していない。そう断言出来る。

ほんと、人の人生って、どこでどう左右されるか

分からない。

だから楽しいのかも知れない。

何だかめっちゃそう思った。

昔の母を見た後は、父のも見たくなって

別のアルバムを探してみた。

そして発見。

ああ。昔は、髪、フサフサやったのね〜。

毎日毎日顔見ているから、

無くなっていったこと、気づかなかったワ〜。なーんて。

この白黒写真では何色の馬に乗ってるかは

分からないけど、これを白と勝手に決めて

(ホンマは写真的に、白はあり得ないが)

この男性が「白馬」に乗って、母を射落としたんやなー。

ほぉーーーっ。

兄にホンマ、そっくりやー。

ってことは、今はフサフサの兄も、数十年後には・・・?

それにしても、40年後の今じゃー、顔を合わせる度に

この夫婦、言い合いしてるけどー。

そんな二人の関係性に、時代の流れをしみじみ感じる。

そしてこれからの未来、私もウエストが今よりも、

もっと太くなって、今の母と同じように

娘とかに「昔は細かったのよー」って

自慢してそうである。

時代は繰り返されるなんやろーな。

あはは〜。

父の馬姿から数ページめくると

1970年に開催された

当時の日本の人口の半分が行ったという

驚異的なイベント・大阪万博の入場券などが

挟んであった。

私は、「もしもタイムマシーンがあれば

どの時代に戻りたい?」って聞かれた時に

真っ先に答えるのが

「1970年に行って、大阪万博に行って

開通したての『こだま』に乗りたい」。

だって、私たち日本人が未来に向かって

イチバン輝いていた時代だと思うから。

そんな時代に、私も一度は生きてみたい。

私が学生の時に、バブル期&バブル崩壊が起きて

大学卒業したら、あれまー、就職、チョー氷河期で

全然アカンかったもんなー。

が、「バブル」という日本人の精神を狂わす異常な時代を経験して

いなかったからこそ、日本が大変な時期を過去の栄光に縛られることなく

まっさらな気持ちで、コツコツがんばって来たからこそ、

今の私の人生があるんだと、私は信じてて、

そして、1970年代の時代よりも、もっと

未来に希望が持てる時代を創っていきたいと強く思っている。

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そんな感じで、父&母の思い出のアルバムで

自分や自分の国の過去を振り返りつつまた

机に向かって、せっせとおシゴトし始めました。

何だか、さっきよりも

ニコニコしながら、ペンを握っている

私がいました(*^^*)。

さて。また、がんばるかー☆