横断歩道の男の子

先日、火バサミとビニール袋を持って

自宅側の道のゴミ拾いをしていました。

国道沿いの横断歩道で、小学校2年生くらいの

男の子が、信号待ちをしていました。

私は、ゴミを拾いながら男の子の側に向かいますと、

その子は道にある何かを拾い出しました。

砂利が敷かれている場所ですので、なにか興味のある物

(ビービー弾など)を拾ってるんかな…と思ってたんですが、

やたらと私をチラチラ見てて、その子と私が最短距離になった時、

その子が、アイスクリームの木の棒を少し恥ずかげに

差し出して『これ…ゴミ』と言いました。

私ははじめは何言ってるんかな?と思ってましたが、

『あ。私の姿を見て、ゴミを拾ってくれたんやな〜』って分かり、

「拾ってくれたんやね、ありがとう。嬉しいワ!」って

ニコニコしながらその棒を貰いました。

信号が青になり、その子は渡っていきました。

私は軽く手を振って、その子と反対方向にゴミを拾いながら去りました。

横断歩道が見えなくなるくらいで振り返ると、その子はつい1秒前まで

こっちを向いている感じでしたが、向こうに去っていきました。

「私がゴミ拾いする後ろ姿を見てくれてたんやな。」

そう思うと、大人である私は「後ろ姿(=人生の生きる様)」に、

ちゃんと責任を持たなければいけないな…って思いました。

大人になってくると、ヘンに器用になり、

見た目だけ清く正しく美しく装う術を身につけてきますが、

後ろ姿は普段見えないので、ごまかしきれません。

子どもは、それに直感で気づくと思います。

ほんと、毎日、子どもたちにも後ろ姿を堂々と見せられる

大人であり続けたいなと思いました。

また、その子のように心の美しい子どもが、

ご近所にいることに、素直に感動しました。

いつまで経っても、その子が美しい心を、この町で育んでいけるように、

私たち大人こそ、美しい心を持って、どんな苦難も前向きに受け止めて、

がんばらないとアカンな〜!って、改めて自戒した出来事でしたぁ〜(^O^)。