人様には、人様の苦労があるなぁ・・・同友会・生野天王寺支部例会

ここ二週間くらい、自分らしくなくて?「おシゴト」ばかり

してまして、体力的に限界を超えておりましたが、

(精神的には、全然余裕〜♪でしたが・笑)

おかげさまを持ちまして、とりあえずは乗り越え、

昨晩はリバウンドで、12時間くらい寝て(寝すぎ!?・笑)

今日はひさしぶりにのんびり、雑用を満喫していました(%笑う女%)(%ハート%)

そんな今日の夜は、私が入会している経営者団体・

中小企業家同友会・生野天王寺支部例会に

行ってきましたぁ〜(%ニコ女%)(%王冠%)

例会の報告者(1時間くらいお話される講演者)は

橋本工機株式会社の3代目社長の橋本剛さん。

年齢は、私よりも少し上の、トライアスロンなど好きな

体育会系のおにいさんです。

ちなみに、私が橋本さんのお名刺を作成させて頂いております。

橋本さんは元々、祖父が創業者、父親が二代目の会社を

継ぐつもりはなかったそうなんですが、

サラリーマン生活に挫折し、父親に「会社に入らせて欲しい」と

お願いし、入社したものの、その頃より会社は債務超過状態で

橋本さんが幹部になると、社長のお父様と毎日会社の存亡もかけた

討論が繰り返されてたそうで、

社長を事業継承した時点も、かなり倒産寸前だったそうです。

はじめは手探りでやっていた、会社再建に効果があがらず、

嫌気が差し、「なんでこんな会社に来てしまったんやろ?」

「俺は、借金返済マシーンやない!」って何度も経営を

投げ出したくなったそうです。

そんな中、この中小企業家同友会に出会い、

一緒に勉強する仲間と共に、経営指針をイチからしっかり勉強し、

「俺って、何のために、会社経営してんねんやろ?」

「何のために生きてるんやろ?」「何がしたいんやろ?」と

経営者・企業家として、根幹になる部分をしっかり固められ、

経営理念を作られます。

それが・・・

「〜すべての人が幸せに〜

私たちは、産業を根底から支える、かけがえのない製品を通じ、

すべての人が幸せになることに貢献します」

・・・というもの。

経営理念=経営者としての芯(信・真)をしっかり文面化し、

深化されたことにより、どんどんと債務超過状態を改善され、

とうとう昨年、完全に脱却されたそうです。

ところがどっこい、昨年秋のリーマンショックの影響で

景気が一気に落ち込み、「病み上がりの人を吹きさらしの

寒いところにほうり出された状態」になり、

倒産する夢もちょくちょく見られるようになったそうです。

だけど、芯がしっかりされている橋本さんは

毎日社員さんたちと唱和している経営理念を常に忘れないで、

現在進行形でたくましく生きておられます。

橋本さんはおっしゃります。

「利益の追求って誰の為にするのか?

それは、社員さんにちゃんとお給料をお支払いする為であり、

得意先様にちゃんと支払いをする為・・・つまり、

経済活動を通してお世話になっている方々の為。

が、利益だけを追求すると、『事故米事件』など、他の誰かに

迷惑がかかってしまう。つまり僕は、この世の中全ての人たちの

幸せの為に、会社を経営しているんです!」と涙ながらに

声を大にしておっしゃったお姿には、思わず、貰い泣き・・・。

講演の最後に、「普段はてれくさくて言えないけれど、

ほんま、感謝しているのは、いつも僕に対して言いたいことが

いっぱいあったにも関わらず、ぐっと何も言わず見守っていてくれた

父親に、本当に感謝しています!」とおっしゃり、これまた、貰い泣き。

普通、人前では言えないことを

同友会の報告という形で、どーん!と

言われた橋本さんは、本当にすごいなーって思いました。

だけど、自分自身をさらけだしただけ、

周りの人たちって応援したくなるものかと思います。

私は20代の終わりに、四国お遍路旅に行き、

そこで自己中心的な「欲」というものを「捨てる」という発想を掴んだと思っています。

(TPOによって完璧でない時も多々ありますが・涙)

人よりもよく見られたい、人よりも豊かな暮らしをしたい

人よりもラクな生活がしたい等等・・・人と自分を比較し、

自分自身を過小評価し(短所ばかりに目が行く)、

不足不満の心が生まれ、人を蹴落としてまで自分が

這い上がろうとする我欲・私欲は

周りの人だけでなく、巡り巡って自分自身を不幸にします。

橋本さんのように、「世の為・人の為」の延長線上に

我欲・私欲があることが理想形のようですね。

最後に思ったこと・・・

これは、起業した私が思うことなんですが、

今まで、二代目・三代目社長って、ラクでいいなーって

ちょっと思っていたんですよね。

だって、自分自身が社長になった時には、既に

創業者が作って下さった、大きな会社の器がありますからね。

だけど橋本さんは

「よく、二代目三代目っていいなーって言われますけど、

会社を継ぐということは、いいものだけでなく、いやなものも引き継ぐ

ということなんですよ。」と断言されてました。

確かに、債務超過もおもいっきり負の引き継いだものですよね。

なるほど〜!!!

だけど、橋本さんのように、お父様の会社を継ぐって

今日少ないようです。

今日メールで流れきました、私が参加する経営者組織

倫理法人会の『今週の倫理』(下記PDF参照)では、

事業継承を子どもがするケースは5割切っているそうです。

その理由は、「中小企業の経営者=しんどい、将来性なし」という

後姿を、社長が子どもに見せているからなんだそうです。

最近、ものづくりの町・八尾市内外より、

「中小企業に若者が集まらない」という嘆きが聞こえてきますが、

これは、中小企業の経営者や従業員の後姿に問題がありそうですね。

まずは私自身から、元気で明るい企業家になれるよう

おシゴト忙しい合間にでも、今日のような素晴らしい勉強をして、

どんどん時代の流れに合わせて、楽しく前向きに

進化し続けていきたいなと思いました(%笑う女%)(%ハート%)

橋本さん、生野天王寺支部のみなさま、

ありがとうございました(%ニコ女%)(%王冠%)