中小企業家同友会 全国総会&分科会参加! 九州旅⑦

7月8日(木)午後〜9日(金)の午前中まで

大分県別府市で開催されました、

地元で入ってます経営者団体

中小企業家同友会の全国総会&分科会

参加いたしましたぁ〜(%笑う女%)(%ハート%)

実は今回はこの大会の参加がメインなんですが、

いろいろ体験してましたら、

どれがメインか分からなくなってきました(笑)。

私は第13分科会

「『くりはら風土』の創造で地域から元気を発信!」に参加(%ニヤ女%)(%晴れ%)

宮城県栗原市で、同友会で学ばれながら、牛に漢方などを食べさせるなどして

ちょっと変わった牛肉を製造・販売されておられる佐藤勝郎氏と、

地元で採れる「ずんだ」を使ったパン・お菓子などを

製造・販売している高橋寛氏、お二方が中心となってされておられる

地域起こしの活動事例が、ふんだんに紹介されました。

栗原市のメインの産業は農業(特にお米)の田舎町。

市町村合併して、当初は8万人以上いた人口が今では

77000人ちょっとに減少。

そんな過疎化を憂え、お二方は立ち上がれた訳デス。

お二方は「農商工連携」をキーワードに、

行政機関を含め、いろいろな方々と関わり、つなげ、

今までに無い、全く新しい発想・・・もしくは、

多くの人が思いついても、いろんなデキナイ理由を並べ

誰もしない・出来ないことをやってのけたんやそうです。

具体的にされたことは、『栗原ブランド(品)』の選定。

それから、それらを展示販売するアンテナショップ「よさこい館」の創設。

他にも、地域が活性化する、元気になるイベントの開催などなど。

地域資源(地域独自の人、モノ、場所、情報など)を活用しつつ、

外から新しいものを持って来て、融合させることで、

新しい商品やビジネスを創出し、値段が安くない・・・

高い付加価値を持った産業を活発にすることによって

町から人がいなくならない・・・集まってくる「仕組み」を

作られておられます。

私は、地元・大阪府八尾市で、中小企業家同友会の先輩方が

中心となって作られたNPO法人で、

そのような、八尾市を活性化する活動を今年から本格的に

展開していますので、めちゃくちゃ参考にしようと考えました(%ニヤ女%)(%ハート%)

テーブル討論でお話していたのですが、同友会の仲間で、

この栗原のような、地域のことを考え、

うだうだと机の上で言ってるだけでなく、あれこれ活動しているところって

案外少ないみたいですので、ほんま、同友会・八尾支部は

レベル高いんで、めちゃくちゃ好きです。

経営者という、社会的責任が強い人ほど、

無欲で、地域のために貢献すべきだというのが、よしこちゃんの持論です。

先月、このブログにも書きましたが、この栗原には

事前に見学に行っておりますので、

その時の様子と、お二方のご報告によって更に深いところまで

栗原のプロジェクトが分かりました。

栗原のこのプロジェクトが、発展途上ながらも、

一定の成果が出ているのには、いくつか理由があるかと思います。

まず、栗原など、田舎の過疎化などの問題が

都会よりも深刻で、これ以上放置していたら、

再起不能になるという、限界が来ているように見受けられました。

人間って、瀬戸際になれば、発奮するもんだと思いました。

で、高橋さんや佐藤さんは、前向きに付加価値のある商品で且つ

お客様のご要望に沿った商品を的確に売っておられることにより、

自社経営だけでなく、それと密接に関わっている

地域社会にまで目が行っておられ、そして

「自分の会社をよくすること=自分以外の会社や社会全体をよくすること」

・・という、『人生の法則』に気づいておられ、

世の為人の為・・・と出せる範囲でせいいっぱいのお金や時間を

つぎ込んでおられます。

よくよく考えれば、この法則は「当たり前」なんですが、

今の殺伐とした不況下で、なかなかそれくらいのレベルまで

行っておられる経営者って、意外と少ないんですよね。

特に大阪などの都会では、人が多く、また利便性もあって

個人がばらばらですので、勝手主義が横行する温床となっています。

高橋さんたちのような『腹くくって、命かけて町おこしされている』

人がゼロか1以上かによって、

全国各地の町おこしの失敗・成功の別れ目があるんやと

私はお二方のご報告で確信しました。

腹くくっていたら、例え、いろんな困難があっても

決して志や夢をあきらめることはありませんが、

中途半端にしてますと、なにかしんどいことがあったら

「なんで、仕事・ビジネスちゃうのに、こんなしんどい思いせなアカンねん!」って

悲観的になって、ポイって、カンタンに捨ててしまうかと思います。

同友会の仲間で、このような町おこしをスタートさせるには

いろいろメリットがあるということです。

①普段、同じ場所で同じことを勉強しているので、まとまりやすい

②ビジネスなどの利害関係がない

③お金よりも、まず「志」がある

・・・ということです。

あと、おっしゃられたのは、

「第一次産業(農業・漁業)をもっと底上げすべき!」

ということです。

第一次産業は、国(民)の根幹を支える産業。

これをないがしろ・粗末にしていると、

下の方の石組みが中途半端なピラミッドのようになってしまい、

ちょっと地震(トラブル)が起きたら上もみんな崩れてしまう

ということです。

確かに、第一次産業は、かなりの部分を外国に頼り、

国際的な価格競争にもまれ、日本の農業は

瀕死の状態にある面もあります。

ですので、「栗原ブランド」のように、一風変わったもの、

もしくは一風変わった農法で作って、付加価値を高め、

価格破壊を防ぐ・・・競争に強い商品をつくっていき、

そうすると、第一次産業が活性化され、

で、その上の産業も、触発され、更に活性化するんやそうです。

普段、第一次産業とは、殆ど関わりを持っていませんので、

ほんと、目からウロコのお話ばかりでした。

八尾にもたくさん農家の方がおられますので、

今後チャンスを作って、そんな方々との連携・地域ぐるみの活動を

探ってみたいと思います(%笑う女%)(%ハート%)