台湾へ。。。3

肉まん屋さんから少し駅に近いところに

えらいド派手なお寺があり、

しかも何かのお祭りのようで、

宝塚歌劇団と、旅芸人を足して二で割ったような

方々が大音響で歌ってしゃべって踊って

お芝居をされてはりました。

何しゃべっているかチンプンカンプンでしたが(笑)、

なんだか妙に面白く、地元のおじいちゃんたちと

見ていました☆

その演劇の側で、これまたマイク使って

大音響で、尼さんと見られるおばさま方が

日本のお坊さんの1,5倍くらいのスピードで

木魚をたたきながら、お経らしきものを唱えていました。

なんだか、唱えるというか、読んでいるという感じでした。

私はここで不思議に思ったのですが、

日本では、まずお坊さんがしめやかに

お経を唱えてから、後で演劇などを観るという感覚なのですが、

なんでいっぺんにしているのかが理解できませんでした。。。

いっぺんにすると、ますます大音響になって

どれがどの音か分らなくなり、めっちゃ雑音に

なってしまうと思ったんです。

で、後で友達に聞いたのですが、

こうやって、いっぺんにすると賑やかになって

それがカミサマが喜んでくれるやそうです。

ちなみにこのド派手なお寺、道教のお寺なんだそうです。

道教のカミサマ(ホトケサマ?)は、賑やかなのが

お好きのようですね!

ちなみに、台湾人の宗教で圧倒的に多いのが

この道教なんだそうです(半数以上)。

続いて、仏教(3割程度)、キリスト教(1割程度)。

その友達もそうですやし、私もそうですが、

日頃、道教だの仏教だの意識して暮らしていない

人たちが殆どなんやそうで、

お葬式などで「あ、私って道教だったのね!」って

分るだけのようです。

そうこうしているうちに、お経が終わり、

尼さんたちの前にあった、お供え物を

その前にばらまき始めました。

すると、今までのんびりしていたおにいちゃんたちが

急に機敏になって、下に落ちたお供え物を

どんどん拾い出しました(驚)!

パンや果物は、下に落とすと衛生上問題なので、

尼さんが物が入ったカゴを前に差し出すと、

そこにおじいちゃんたちが群がりました。。。

なんとも言えない、物乞い状態の風景でしたが、

せっかくこんなチャンス(無料で物が頂ける)に出会ったので

「旅の恥はかきすて状態」で、その輪に入ることに。。。

しかし、地元のじーちゃん・ばーちゃんはかなり

すばしっこく、なかなか物にありつけない。。。

すると、尼さんが、お金(1元くらい?)を

地面にばらまき、お金だけあって、

おじいちゃんたちは、この上なく必死で転がっていくお金を追っかけだし、

その間に、手薄になった、別の物(写真のパン)などを何個か

尼さんのカゴから頂戴することが出来ました(笑)。

パンの次は、マンゴーのような細長い果物の

カゴが尼さんより差し出され、そこには3つ載っていて、

2個はそさくさとおばちゃんたちが貰い、

最後の3個目は私がゲットしたのですが、

私より少し遅れて手を差し出したおばあちゃんがおられたので、

やはり年上の方を尊重しないといけないと思い、

そのおばあちゃんにその果物を差し上げました。

するとそのおばあちゃん、

「ああ、くれんのー!?ラッキー!」って感じでニコニコ笑いつつ、

そさくさと奥に置いてあったマイ袋に入れに行かれました。

ほんま、いろんな、ご年配の方が

この世界にはおられますねぇ・・・(^^;)笑

そのお寺は、表はざわざわしていましたが、

奥に行けば行くほど

荘厳さを静けさが漂っていました。

道教は、日本人には馴染みがなく、

なんだか、ギョッとする感じもしますが、

真剣にお祈りする方々のお姿、

またお寺の行事のスタッフの方々のお姿を

見ておりますと、なんだか古今東西、

みんな同じなんやなーって感じ、一気に親近感を覚えました。

<つづく>