6月8日(水)朝、大日寺を出て、
近くにある14番〜17番井戸寺を一気に打ちました☆
大日寺を出て、田舎道を歩いてますと、
昨日抜かした若い男性のお遍路さんが
前を歩いていました。
やっぱりまた私よりゆっくり歩いてましたので、
どんどん差が縮まってきました。
大きなお地蔵さんがあるT字路で、そのお遍路さんは、キョロキョロ悩んだ後、
右に曲がっていきました。
1分くらい後、私も右に曲がろうと思ったのですが、
過去2回のお遍路体験があり、
方角的に明らかに左側だと思い、考えてますと、
お地蔵さんの下にあるお花を挿す筒のところに、
「←」と書かれた小さなシールを見つけ、
「やっぱり、左や!!!」と納得がいき、
そさくさと左に歩いていきました。
大きな川を渡る橋に出てくる前、
50メートルくらい後ろに、
さっきのお遍路さんが歩いているのが見えました。
彼は、私よりも早くどこかの宿を出て、
私よりも早く前に歩いていたにも関わらず、
私が抜いて、ぐんぐんと前に進んでいきました。
この出来事から、私は、
人生というものは、いかに歩くべきか?
なんとな〜く掴んだような気がしました。
人よりも早く起きて、せっせと歩いていても、
ゆっくり過ぎたり、迷ってばかりいたら、
遅くスタートした人・迷わずにすーっと来た人に
あっという間に抜かされてしまう訳です。
人生、寄り道も、スローで歩く時もあっていいのですが、
(=無駄がある)
「いい寄り道」と「わるい寄り道」、
「いいスロー」と「わるいスロー」があるように
彼の行動を見ていて感じました。
誰がこうしたのか分りませんが、
今の日本社会は、よくのわるくも競争社会なのです。
ここでたくましく生き残っていかないと
潰されるのです。
人としての本質(=愛)は忘れないで、
いかにその競争社会に生き残っていくか?
特に男性は真剣に考え、しっかり行動してゆかねばなりません。
<右写真は、何故かど真ん中に、
お墓が2つもある田んぼ→>
16番を過ぎたあたりから、
どんどん疲れがたまってきました・・・(ーー;)。
大きめの道路の横断歩道を渡り、
細い道を入ろうとした時、横断歩道あたりから
ちょっと音がしましたので、振り向いてみると、
二台の車が前後にくっついていました。
どうやら、後ろの車が「おかまを掘った」ようでした。
前の車も後ろも、両方同世代の若い女性でした。
その交差点には、プリウスに乗ったおじさんが
信号待ちをしていて、そのおじさんが
その「おかま劇」(?)の一端を見ておられましたので、
その2人の女性に
「渋滞するから、車を横によせ〜」等と、
誘導されていました。(さすが、おじさま!アッパレ☆)
そのおねえさんたちをしばし眺めていて思ったこと・・・
「田舎(徳島)の人たちも、焦って
忙しなく、必死で生きてるんやな・・・」
私は、今まで、田舎の方が豊かなんかなって思っていました。
だけど、東京・大阪などの大都市圏よりも
地域経済の方が間違いなく、疲弊しているのです。
実は、お遍路さんの方が、豊かだったりもします。
だって、体力も時間もお金も、そして「心のゆとり」
もあるから、お遍路が出来るんです。
そんなことに、改めて気づかせていただきました。
ほんと、お大師さんとご縁があって、
感謝、感激・・・改めて、実感。
そういえば、16番のお寺の納経所におられた
御年80歳以上のおばあさまが
こんなことをおっしゃられていました。
「大阪は、いいね、さわがしいから。
こっちは、静かで・・・。さわがしいのが、いいわ。
私的には、静かの方がいいのですが(笑)、
おばあさんが言う「さわがしい」とは
「刺激がある」ということでしょうか?
毎日、来る日も来る日も、同じ・・・単調なことの繰り返し。
(その中にでも、必ず単調なことばかりではないかとも思うんですが)
それが田舎のようです。
だから若者は都会に憧れるのでしょうか?
だんだん、田舎の本質が見えてきました。
大阪を出て、お遍路を回る旅に、
この四国のよさが見えてくると共に、
大阪のよさも見えてくるような気がしています。
17番・井戸寺をお参りし、
さすがにしんどくなったので、ベンチで休憩していると
見慣れたおねえさまが・・・。
あ。昨日・今日、一緒に釜の飯を食べた
東京・町田のお遍路さんじゃーないですか☆
ってことで、3度目の出会いを果たし、
ワイワイお話させて頂き、
ビワやお菓子まで、頂戴し、感謝感激の
ひと時を味わせて頂きました(^0^)☆
ほんと、ご縁ある方とは、何度でもお会いしますね♪
おねえさまとお別れしてすぐのところで、
60代のご夫婦に「府中のバス停までの行き方を教えてください」と
声をかけられました。
よくよく見ますと、旦那様の目が青い・・・。
お二人、アメリカからこられたとのこと(驚)☆
どうやら、10年計画で、歩きで四国一周するらしく、
今日で一回目は終わりで、徳島駅までバスで戻って
アメリカに帰るんやそうです。
いやはや。。。
アメリカから海を越え、山を越え来られるって
ほんと、すごいですね!
そういえば、初めてのお遍路の時にも、
シアトルから来られた日本人同士のご夫婦にも
お会いしたことがあります。
その方々が惹きつける、遍路道の魅力って、
一体なんなんでしょうかね?
府中のバス停までの、ざっくりした案内をした後、
お別れしたのですが、
別れしな、アメリカ人のダンナさんが
「ありがとうございました」としっかり手を合わせるんです☆
これには、チョービックリ☆
日本人よりも、日本人魂が入ったお方やなーって
目からウロコ状態で、感激いたしました。。。
そこからは、お遍路道から逸れて、
幹線道路沿いのマクドに到着。
そこはショッピングセンターになっていて、
おいしいおうどんをそこで食べることにしました。
さすがに安くておいしくって、
セルフでネギとかカツオブシとか天かすとか入れたい
放題やし(欲々しく、入れまくりました・^^;)最高です!
次から次へと、家族づれ、老夫婦、サラリーマン等等
入ってこられます。
平日でお昼ということもあってか
みなさま、大阪人並みに、せっせと食べて帰り、
またせっせとやって来られます。
ほんと、どこのクニも大変やなぁ・・・。
ああ、実感。
おうどんでお腹いっぱいになった後は、
またまた、マクドでブログを更新しています。
で、これから5キロくらい先にある
徳島駅まで歩いて、お遍路スタイルは脱いで、
普通のよしこちゃんに戻り、
徳島の駅前で、ゆっくり買い物をして、
高速バスで大阪に帰ります。
(ゆっくりお買い物するのん、何年ぶり???これ、実話です)
ほんと、今回もしんどい分・・・いや、
それ以上に、精神的に太くなった・
感動的なお遍路旅デシタ〜(^0^)☆
また明日からしばし、大阪で猛烈にガンバリまくって、
また夏になったら、夏遍路しよーっと♪
サーファーが多い、高知県の東洋町(室戸岬の北側)あたりで
サーファーとそれに群がる若い女性を眺めながら
『諸行無常』について考えよう♪
(オイオイ。オマエはまだ、サーファーに群がる女性であるべきやろ〜・一人ツッコミ☆)
やっぱり、歩きお遍路が、めっちゃしんどいけど
一番ええなぁ〜(*^0^*)☆
今回のお遍路旅で出会った全てのみなさま、
本当にありがとうございました!
みなさまにもっと幸せが訪れますように・・・(%笑う女%)(%笑う女%)(%笑う女%)(%笑う女%)(%笑う女%)