6月8日(水)朝、大日寺を出て、
近くにある14番〜17番井戸寺を一気に打ちました☆
大日寺を出て、田舎道を歩いてますと、
昨日抜かした若い男性のお遍路さんが
前を歩いていました。
やっぱりまた私よりゆっくり歩いてましたので、
どんどん差が縮まってきました。
大きなお地蔵さんがあるT字路で、そのお遍路さんは、キョロキョロ悩んだ後、
右に曲がっていきました。
1分くらい後、私も右に曲がろうと思ったのですが、
過去2回のお遍路体験があり、
方角的に明らかに左側だと思い、考えてますと、
お地蔵さんの下にあるお花を挿す筒のところに、
「←」と書かれた小さなシールを見つけ、
「やっぱり、左や!!!」と納得がいき、
そさくさと左に歩いていきました。
大きな川を渡る橋に出てくる前、
50メートルくらい後ろに、
さっきのお遍路さんが歩いているのが見えました。
彼は、私よりも早くどこかの宿を出て、
私よりも早く前に歩いていたにも関わらず、
私が抜いて、ぐんぐんと前に進んでいきました。
![](/img/uz42837/FI1947129_0E.jpg)
この出来事から、私は、
人生というものは、いかに歩くべきか?
なんとな〜く掴んだような気がしました。
人よりも早く起きて、せっせと歩いていても、
ゆっくり過ぎたり、迷ってばかりいたら、
遅くスタートした人・迷わずにすーっと来た人に
あっという間に抜かされてしまう訳です。
人生、寄り道も、スローで歩く時もあっていいのですが、
(=無駄がある)
「いい寄り道」と「わるい寄り道」、
「いいスロー」と「わるいスロー」があるように
彼の行動を見ていて感じました。
誰がこうしたのか分りませんが、
今の日本社会は、よくのわるくも競争社会なのです。
ここでたくましく生き残っていかないと
潰されるのです。
人としての本質(=愛)は忘れないで、
いかにその競争社会に生き残っていくか?
特に男性は真剣に考え、しっかり行動してゆかねばなりません。
![](/img/uz42837/FI1947129_1E.jpg)
<右写真は、何故かど真ん中に、
お墓が2つもある田んぼ→>
16番を過ぎたあたりから、
どんどん疲れがたまってきました・・・(ーー;)。
大きめの道路の横断歩道を渡り、
細い道を入ろうとした時、横断歩道あたりから
ちょっと音がしましたので、振り向いてみると、
二台の車が前後にくっついていました。
どうやら、後ろの車が「おかまを掘った」ようでした。
前の車も後ろも、両方同世代の若い女性でした。
その交差点には、プリウスに乗ったおじさんが
信号待ちをしていて、そのおじさんが
その「おかま劇」(?)の一端を見ておられましたので、
その2人の女性に
「渋滞するから、車を横によせ〜」等と、
誘導されていました。(さすが、おじさま!アッパレ☆)
そのおねえさんたちをしばし眺めていて思ったこと・・・
「田舎(徳島)の人たちも、焦って
忙しなく、必死で生きてるんやな・・・」
私は、今まで、田舎の方が豊かなんかなって思っていました。
だけど、東京・大阪などの大都市圏よりも
地域経済の方が間違いなく、疲弊しているのです。
実は、お遍路さんの方が、豊かだったりもします。
だって、体力も時間もお金も、そして「心のゆとり」
もあるから、お遍路が出来るんです。
そんなことに、改めて気づかせていただきました。
ほんと、お大師さんとご縁があって、
感謝、感激・・・改めて、実感。
![](/img/uz42837/FI1947129_2E.jpg)
そういえば、16番のお寺の納経所におられた
御年80歳以上のおばあさまが
こんなことをおっしゃられていました。
「大阪は、いいね、さわがしいから。
こっちは、静かで・・・。さわがしいのが、いいわ。
私的には、静かの方がいいのですが(笑)、
おばあさんが言う「さわがしい」とは
「刺激がある」ということでしょうか?
毎日、来る日も来る日も、同じ・・・単調なことの繰り返し。
(その中にでも、必ず単調なことばかりではないかとも思うんですが)
それが田舎のようです。
だから若者は都会に憧れるのでしょうか?
だんだん、田舎の本質が見えてきました。
大阪を出て、お遍路を回る旅に、
この四国のよさが見えてくると共に、
大阪のよさも見えてくるような気がしています。
17番・井戸寺をお参りし、
さすがにしんどくなったので、ベンチで休憩していると
見慣れたおねえさまが・・・。
あ。昨日・今日、一緒に釜の飯を食べた
東京・町田のお遍路さんじゃーないですか☆
ってことで、3度目の出会いを果たし、
ワイワイお話させて頂き、
ビワやお菓子まで、頂戴し、感謝感激の
ひと時を味わせて頂きました(^0^)☆
ほんと、ご縁ある方とは、何度でもお会いしますね♪
おねえさまとお別れしてすぐのところで、
60代のご夫婦に「府中のバス停までの行き方を教えてください」と
声をかけられました。
よくよく見ますと、旦那様の目が青い・・・。
お二人、アメリカからこられたとのこと(驚)☆
どうやら、10年計画で、歩きで四国一周するらしく、
今日で一回目は終わりで、徳島駅までバスで戻って
アメリカに帰るんやそうです。
いやはや。。。
アメリカから海を越え、山を越え来られるって
ほんと、すごいですね!
そういえば、初めてのお遍路の時にも、
シアトルから来られた日本人同士のご夫婦にも
お会いしたことがあります。
その方々が惹きつける、遍路道の魅力って、
一体なんなんでしょうかね?
府中のバス停までの、ざっくりした案内をした後、
お別れしたのですが、
別れしな、アメリカ人のダンナさんが
「ありがとうございました」としっかり手を合わせるんです☆
これには、チョービックリ☆
日本人よりも、日本人魂が入ったお方やなーって
目からウロコ状態で、感激いたしました。。。
![](/img/uz42837/FI1947129_3E.jpg)
そこからは、お遍路道から逸れて、
幹線道路沿いのマクドに到着。
そこはショッピングセンターになっていて、
おいしいおうどんをそこで食べることにしました。
さすがに安くておいしくって、
セルフでネギとかカツオブシとか天かすとか入れたい
放題やし(欲々しく、入れまくりました・^^;)最高です!
次から次へと、家族づれ、老夫婦、サラリーマン等等
入ってこられます。
平日でお昼ということもあってか
みなさま、大阪人並みに、せっせと食べて帰り、
またせっせとやって来られます。
ほんと、どこのクニも大変やなぁ・・・。
ああ、実感。
おうどんでお腹いっぱいになった後は、
またまた、マクドでブログを更新しています。
で、これから5キロくらい先にある
徳島駅まで歩いて、お遍路スタイルは脱いで、
普通のよしこちゃんに戻り、
徳島の駅前で、ゆっくり買い物をして、
高速バスで大阪に帰ります。
(ゆっくりお買い物するのん、何年ぶり???これ、実話です)
ほんと、今回もしんどい分・・・いや、
それ以上に、精神的に太くなった・
感動的なお遍路旅デシタ〜(^0^)☆
また明日からしばし、大阪で猛烈にガンバリまくって、
また夏になったら、夏遍路しよーっと♪
サーファーが多い、高知県の東洋町(室戸岬の北側)あたりで
サーファーとそれに群がる若い女性を眺めながら
『諸行無常』について考えよう♪
(オイオイ。オマエはまだ、サーファーに群がる女性であるべきやろ〜・一人ツッコミ☆)
やっぱり、歩きお遍路が、めっちゃしんどいけど
一番ええなぁ〜(*^0^*)☆
今回のお遍路旅で出会った全てのみなさま、
本当にありがとうございました!
みなさまにもっと幸せが訪れますように・・・(%笑う女%)(%笑う女%)(%笑う女%)(%笑う女%)(%笑う女%)
![](/img/uz42837/FI1947129_4E.jpg)