“ハイブリッド”な生き方〜対立ではなく、一つの大和を描く〜 前編

9月12日(火)夜。

私が最も憧れている女性・ジャーナリストの

櫻井よしこさんが理事長をされてはる

『財団法人 国家基本問題研究所』の個人会員なので、

毎回東京で開催されている『月例報告会』で何を議論されてるかは、

冊子で来るので分かるのですが、

やっぱりナマで聞きたいのが人情ってやつで、参加させて頂きました(^O^)♪

今回のテーマは『原発抜きで、日本は生き残れるか』。

問題提起として櫻井さんが登場。パネリストとして、

佐藤栄佐久氏(平成18年まで、福島県知事を5期された方)、

奈良林直氏(大学から原子力畑を歩まれ、

原子力技術研究所主査などを経て、現在は北海道大学大学院教授)、

黒木昭弘氏(経済産業省に入省、国際原子力機関(IAEA)などを経て、

現在は日本エネルギー経済研究所に出向し、常務理事)

あまりにも根が深すぎの問題をたった2時間の短い時間で議論する自体、

無謀過ぎる会でしたが(笑)、詳細を述べると莫大な料になるので、

結論だけお伝えしますと…

『いかに普段、人は限られた場所で、

限られた情報や人間としか接していないか…。

それはあくまで、世界(真実)のごくごく一部であり、全てではない…。

いかに自分自身が、偏った環境で、偏った判断をし、

そして偏った言動をしていたのか…。

そんな『目からウロコ』、バケツの水をおもいっきりかけられた気分です。

櫻井さんいわく…

『物事は感情的ではなく、論理的に。主観的でなく客観的に。

偏りがなく、総合的に。今だけでなく、

過去から未来まで見据えて捉える。あるコミュニティ(立場・人)の利益だけでなく、

全体(全てのコミュニティ)全体を考えて判断・対策を実行すべきです。』って

ズバッ☆とおっしゃいました。

…櫻井よしこさん、同じ女性ですが、めちゃくちゃしびれます…。カッコよすぎ!!!

福島も原発問題で被害に遭われた方々に対しては申し訳ない部分も

多々あるのですが、この震災による原子力問題も同じで、

カンタンに『原発反対』とか、『原子力は永遠に必要』とか

スッキリ&バッサリと言えないのが正直なところです(*_*)

理想を大切にすべきか、現実・現状を大切にすべきか…。

日本にある54基の原発を全部止めたらいい?

地球に優しい、自然エネルギーを莫大な公的資金を投入して、

全電力のたった1,2%から、原発が全部止まる可能性のある

来年春以降に100%に出来る???

6割強を占める火力発電を担う石油・石炭もいつか必ずなくなります。

どないしたらいい…???

櫻井よしこさんたちが出した、現在の『ベター』な選択、それは…

『水力・火力・原子力・自然エネルギー(風・太陽など)、

各25%ずつくらいの、電力割合にする』という、ハイブリッド型の提案。

ある意味、打算的で妥協的ですが、これが今時点での

日本・日本人の『理想と現実』が融合した『妥協点』だと私も思いました。

現実に批判だけしたり、悲観したり、逃げたり、甘んじることもなく…。

さりとて、理想ばかり追っかけて現実と掛け離れた…浮世離れし、

自らの頭脳の中のみに理想郷を描いているだけでもなく…。

理想(万人の幸福)を常に一点に見つめ、見据えつつ、

足元である現実を的確に分析・判断して、

それを基に着実に理想に近づけて行く…大きな和を描きながら…。

こんな『国づくり(国家経営)』(会社経営も、地域のコミュニティ組織も男女関係も…

全ての人間的、みな同じ!)が、本来の筋道(生き方)なのではないでしょうか。

自らの今までの言動に猛省しながら(?)、

妹が暮らす練馬区・石神井公園に行きました。

妹は仕事が遅くかったので、私は先に入り、

石神井公園駅前のスーパーで買った晩御飯(合計513円♪)

を食べつつパソコン開けてメールチェック&お仕事をし、しばし一人暮し気分。

これも『慣れ』かと思いますが、もしもホンマに一人暮らししたら、

はじめはなんか寂しいような気分がしそうですが、

慣れれば、誰にも何も干渉されないからますますダラダラして

しまいそうな勢いデス???(笑)

翌朝8時過ぎ、妹の家を出て駅へ。

私は東京に行く度に思うんですが、

東京って人が多いから、商売してそこそこ食べていけるくらい

成功する可能性って、他の地域よりも高いんですよね。

昔ながらの寂れた四国遍路道を歩いてますと、

『もしもこのお店が東京にあれば、大繁盛店間違いナシやな!』

というお店が結構あります。

だけど私は、東京(都会)や世界に進出…グローバル化よりも、

地方(田舎)の活性化…ローカル化・地元回帰も

併せてしなければならないと考えています。

日本の根幹を支えているのは、東京(都会)ではなく、

地方(田舎)の第一次産業(農業・漁業・林業)であり、

全国各地にある町工場(第二次産業)だからです。

都会の大企業とかがする第三次以上の産業ではありません。

とはいえ、人口が多い都会は、いろんな問題が深刻過ぎるので、

この石神井公園駅は今、駅と線路の高架化工事が急ピッチで進行中です。

かつて私がいつも愛用しているJR八尾駅も高架化が検討されていましたが

(その検討会議『JR八尾駅まちづくり協議会』にかれこれ11年参加しています)、

結局、駅舎だけを上に上げるだけになりました。

数百億円の予算が今の時代、捻出できないからです。

全国的に見て、限りある国家予算を考えれば、

東京の『開かずの踏切問題』は、大阪よりもかなり深刻なので、

優先順位や必要性を考えれば、JR八尾駅の駅舎のみの高架化は、

打倒な線だと評価はしています。

ただ、その『進め方』に対しては八尾市役所やJR西日本に対して

言いたいことはあります…が、また長くなりますので割愛です(笑)。

石神井公園駅から有楽町線直通電車に乗り、

またまた永田町駅へ。昨晩の会合も永田町やったんですが(笑)。

地元・八尾代表の衆議院議員・長尾たかしさんがおられる、

衆議院・第二議員会館へ。

ここの9階に長尾さんの事務所があります。

9月7日開催された大阪府倫理法人会の式典で

たまたまお会いした長尾さんに

『9月櫻井さんの話しを聞きに東京に行くんです』と言いますと、

『僕もよく櫻井さんとはお話しします。

あ、もしよかったら国会議事堂とか案内しますよ〜♪』

と言われたので、軽いノリで行ってみることにしました(^^)。

長尾さんの事務所には、写真のような変わった日本地図がありました。

富山県発行の富山中心の地図なんだそうで、

なんでこんな地図貼ってるか聞きますと…

『上に広い太平洋があります、下に中国大陸があります。

その間に覆い被さってるのが…日本列島です。中国からして、

日本さえなければ、自由に太平洋に出れる(自分たちのものになる)訳です。』

…いやはや…。恐ろしい話しです(*_*)。

改めて、中国という強烈な圧力団体がどう日本を見てるか…背筋が凍りました。

が、ご近所さんとはケンカしないのが一番です。戦争からは憎しみしか生まれません。

協調するとこはする、主張するとこはする。

絶妙なバランス・外交戦略が必要です。

長尾さんに国会議事堂を案内して頂きました。

大正時代に完成したこの建物は

歴史の表舞台として存在し続けて来ただけあり、

今まで感じたことのない、なんとも言えない

ものすごく重々しい荘厳な雰囲気をかもし出していて、

また…『教会のような聖域的な清らかな気』と

『鼻につく悪臭漂う邪悪な気』が混ざり合った…

なんとも不思議な空間でした。

<後編につづく>