1月26日(木)夜。
私が参加しております、大阪府中小企業家同友会
八尾支部の1月の例会がありましたぁ〜(%笑う女%)(%ハート%)
毎月、「報告者」という、八尾支部の会員さんが
自社経営の現状や過去のこと、そして未来のことまで
ありとあらゆることを、おおっぴろげに約1時間、報告され、
その後、更に1時間で5〜7人程度のグループに別れ、
「テーブル討論」を行います。
そのテーブル討論の中で、ある社長さんが・・・
「報告者の方もおっしゃっていましたが、
確かに、経営(資金ぶりなど)が、めちゃくちゃしんどい時、
社員は、そんなしんどさに気づいてくれなくって、
逆に『なんで給料下げるんですか!』『こんなに下げるんなら辞めます!』と
言われる傾向にあります。そんな時は、
さすがに『カチン☆』って来ます(%怒る男%)(%雷%)」っておっしゃられました。
その『カチン☆』と来るのは、経営者・人として自然なことだと感じました。
が、ふっ・・・と別角度から見ますと、
社員さんがそんな言動するのも分かるなー・・・とも思いました。
テーブル討論の中でも、お伝えしたことですが、
「会社組織」って、「演劇グループ」と似ている部分があると思いました。
演劇では、「監督」と呼ばれる方が・・・
会社で言う「社長」かと思われますが、
演劇の世界では、「監督」だけがいても、演劇は成立しません。
演じる人(主役・準主役・脇役・悪者の役)や、
大&小道具担当さん、衣装担当さん・・・はたまた、監督のアシスタントさん、
原作者、脚本家などなど、多くの見える・見えない人たちの
存在があって始めて成立します。
例えば、私が「ロミオとジュリエット」という演劇の
通行人Aの役を与えられ、ジュリエットが涙、涙のシーンのところで、
ジュリエットをさりげなく励ますべく、ハンカチを渡すシーンがあったとします。
監督さんに・・・
「よしこちゃんは、ジュリエットにハンカチを渡すだけでいい」と言われれば、
テキトーにさーっと舞台を歩いて、「はい」って、そっけなく渡して
舞台の裾に消えていって、「よし☆これで報酬3万円ゲット|!」って
お金もらって、そさくさと帰ると思います。
だけど、そんなんでは、「ロミオとジュリエット」の素晴らしい演劇を
台無しにしてしまいます。
例え、チョー脇役の、通行人Aの役であっても、
製作段階から、制作に参加したり、制作風景を見学したり、
「ロミオとジュリエット」の歴史や作者が観客に伝えたいメッセージ等を
ちゃんと監督から聞いたり、勉強することにより、
その通行人Aの役に輝きが増し、観客の多くの感動を与えることが出来ます。
つまり・・・
「なんで今、会社が経営難なのか?」
「なんで今、給料をカットしなければならなくなったのか?」
そのようになってしまった経緯や現状、今後の対策など、
演劇で言う、演劇のコンセプトから、最初のシーンから、終わりのシーンまで
経営者は社員さんに、ちゃんと分かるカタチで説明してあげないと
分からない訳です。
ちゃんと理解して納得出来れば、多くの人たちが
「よっしゃー!会社のために、もっと自分が与えられた仕事(=役)、
がんばろ〜!」って、ますます働きに光が増すと思われます。
上記の発言をされました経営者の先輩に・・・
「●●さんは、経営難に陥った時、全てを社員さんに情報公開されましたか?」と
聞いてみました。
すると、その方は、「していません。一人で悩み、抱え込んでいました。」
と言われました。
『以心伝心』という言葉がありますが、
血が繋がった親子でも、そう簡単に『以心伝心』出来ないのに、
赤の他人の・・・しかも「給料さえ貰えればええわ〜」って思っている
社員さんが結構おられる中、『以心伝心』出来る訳がないと感じました。
身の回りの人たちの結構な割合の方が、
親子・夫婦・社長&社員の人間関係で悩んでおられるようですが、
「相手に対して思ったことを、ちゃんと伝えていない」
・・・ということが、人間関係崩壊への
第一歩のような感じがいたしました。
ちゃんと伝えない・伝えたくない、その深層心理は、
・「こんなにエライことになって、責任を追及されたら、どうしよう!隠し通したい!」
・「みんなに恥さらすのん、いやや。おれの『プライド』、ボロボロなるやん!」
・「ま、今はヤバイけど、いつか景気も元通りになるやろ〜♪」
・「言わなくても分かってくれるやろ」
・「こっちが給料払ってるんやから、ちゃんとこっちの言うことを聞いて欲しいわ!」
・「言うのがめんどうくさい」
・「自分の本音・希望を言ったら、相手から嫌われそうで怖い」
・「分かってくれない、社員がわるい!」
・・・のような、ガンコな心・見栄や恐怖、怠慢、責任転換、
根拠のない悪い思い込み・・・のような
マイナス心理が働いているような気が、何となくしています。
後、思ったことは・・・
『「社長」は、演劇で言う、「監督」や「主役」のようなものであり、
それだけでは演劇(=会社)は成立しない』
・・・ということです。
「社長」は最もエライ・威張っていい・・・というものでなく、
組織の最高責任者(トップ)という名前・役割の
『組織の一員』だということです。
社長は、社員さんやお客様、取引様、地域などなど
多くの人たちが周りに存在して、
始めて得られる役割なんだと思います。
だから、社長だからと、必要以上に、給料をゲットしたり、
必要以上に豪遊したり、上から目線で社員へ
感情的に罵声を浴びせたり・こきつかったりと
権力でいろんな人にムチを打つようなことをしてはダメで・・・
「身の周りの人がいてくれる・・・からこそ、自分は『社長』を
させて頂いているんや・・・有難いな!ありがとうございます!」
という、上から目線ではなくって、若干、下から目線程度で
「感謝の気持ち」を心の中心に持ちながら社員さんなどと接すると、
今までイライラ&ギクシャクしていた、人間関係も好転し、
そこに「絶対信頼」が生まれ、育まれていくような気がいたしました。
・・・(話変わって)最後に、ふっと思ったのですが、
「お金」という、最も『煩悩』をかきたてられる物が
この世の中にある理由は、
人間が持つ最強の欲求である『物欲』を乗り越える為に、
天か神か仏か何かに与えられた
「試練」なのではないか・・・?と思うようになりました。
人間として生きていく為には、「お金」は必ず必要で、
何かあった時のために、ある程度のお金を持っておくのは
必要不可欠です。
だけど、それに囚われて、お金を得ることが目的になり、
自分や人を幸せにする「手段」の一つがお金だということを
ついつい忘れてしまいます。
「お金」を通して感じる、人間のその煩悩から、抜け出せれたら、
まっすぐ、リニアのスピードで、幸せな人生が歩めそうな気がします(笑)。
で、その「感謝の気持ち」を起こす方法なのですが、
「有難い」=「有るのが難しい」=「有ることは当たり前やない」と
徹底的に思い込むことでしょうか・・・?
今は、みなさん生きておられますから、
命があるのは「当たり前」だと、空気のような存在かと思いますが、
いざ、その命が危機に直面した瞬間、
「命があることって、有難い!」と、思われるかと思います。
無で始まり、無で終る、私たちの人生。
いくら稼いでも、人のもん盗んでも、あの世には全部持って行けません。
『平家物語』の冒頭部分・・・諸行無常の世界が
実は本当の世の摂理だったりします。(普段はそう見えないのですがネ〜・笑)
うーん。にしても、よしこちゃん。
まだまだお金が欲しいなぁ・・・(煩悩のカタマリ☆)
嗚呼・・・お遍路道の弘法大師さんが、よしこちゃんを呼んでいる〜っ(%ニヤ女%)(%星%)