福島へ 〜中小企業家同友会・中小企業問題全国研究集会、参加〜

3月8日朝、東海道&東北新幹線に乗って、

福島県郡山市に行き、

私が地元で参加しております、中小企業家同友会主催の

「中小企業問題全国研修集会」に参加しましたぁ〜(%笑う女%)(%ハート%)

この「福島」での開催、だからこそ、ムリクリ☆参加をさせて頂きました。

(被災地でなかったら、参加していません)

午後1時〜6時までは、びっちり分科会。

私が参加した分科会のテーマ

「わが社は地域になくてはならない企業か?」。

岩手県同友会(気仙<けせん>支部)担当で、

河野通洋氏(㈱八木澤商店 代表取締役)と、

田村満氏(㈱高田自動車学校 代表取締役)が報告をして下さりました。

(このお二方は、ちょくちょくテレビで取材されておられるそうで、

同じ同友会・八尾支部の先輩も、NHKで見た!とおっしゃってはりました。)

河野さんの会社は、岩手県陸前高田市にあり、

大津波から命は助かりましたが、

大津波によって社屋と家屋が流されてしまいました。

田村さんの会社(自動車教習場)は高台にあり

津波被害からは逃れられ、

全国各地から届く救援物資を貯蔵したりして、

復旧支援活動の活動拠点になったりしました。

河野氏曰く・・・

「希望さえ捨てなければ、必ず何とかなる」

「嘘でも何でもいいから、『必ず再建させる!』と

社員に、社会に、そして自分自身に言い続けるしかなかった」

根拠はない。アテもない。まず&ただ言い続けることの大切さを実感。

言霊の大切さ・・・。

未来を信じ切る。正に命をかけてやり通す・達成するぞ!という気概、

執念を持つことの大切さを改めて実感。。。

人は想像の中でしか生きれない・・・

希望を持たせること・・・

絶望的だったけど、悲観的にはならなかった・・・

誰かが「道しるべ」・・・

「一緒に行こう」そう言ってもらえれば、みんな安心する。

そうすると、不安や不満が消えて行く。

(本来は、国がそれを示さなければならないのでは?

が、政治・政治家が逆に不安をばら撒いてしまっている!

だけど、結局のところ、そんな連中を産み続けているのは

我々国民一人ひとりである!!)

失業保険はいつか切れる。雇用を守ってくれた企業に半額与える、

もしくは借りるという助成金の方がいいのでは?

間接的に給料を出す。企業も残るし、雇用も残る。

経営者一人では再建は難しい。社員を雇っていれば、再建は早い。

そんな智慧が政治家にはないのでは?知識はあるが、智慧がない。。。

陸前高田の市役所は大津波でやられ、

多くの職員がお亡くなりになられ、機能不全に・・・。

そんな時、役立ったのが、同友会のコミュニティ(仲間のネットワーク)。

公共機関に代わって、他府県の同友会の仲間から届いた

支援物資を社員と共に配る日々。

それを元に、支援物資を配る活動や、多くの会社の雇用助成金の申請を行う。

「何で地域のために経営者・会社ががんばれるのか?」

それは、地域がなくなると中小企業が存在し続けられないから。

地域(土)=中小企業(植物)

地域に根ざしているのが、中小企業である。

「地域」とは、中小企業の足下である。

環境・空気・土地・人材・家族・コミュニティ・・・。

足下が崩れれば、全てが崩れる。

大津波の被害に遭った地域では、実際に崩れて無くなってしまって

はじめて、その至極当たり前の事実を痛感する。

仕事をする=雇用を守る、それは「命を守る」ことに繋がる。

ただ、給料をもらう・支払うだけではない。

『もっと深くて重要な役割』を中小企業は担っている。

雇用=経営者の覚悟、人の命を預かる覚悟。

「あなた(写真)の人生に責任を持ちます」という覚悟。

ほんと、河野さん・田村さんは、ものすごい「覚悟」をお持ちです。。。

「千年先の子どもたちの為に、私たちが出来ることとは?」

ということで設立した「なつかしい未来創造株式会社」。

具体化は殆どまだのようで、構想のみなんだそうです。

それを通して、誰もやらないことを本気でやる。

世界的な食糧危機は必ず来る。

東北は食料の一大生産地。風評被害を超えて、

東北の農作物を全国に広めていくような活動も展開予定なんだとか♪

誰もやらないことをやる。失敗の中に可能性がある!

本気の人間が組んだら、必ず出来る!!!

・・・河野氏の会社は、創業200年ちょっと。

創業以来の最大のピンチ。

ハードルが高いピンチ。超えよう、超えよう!とがんばっていれば、

これを乗り越えれたら、かなり足腰が強くなる。

事業もそんなもんかなと思う。

これさえ乗り越えられれば、どんなことがあっても、潰れない会社が出来てくる。

今までやって来た商売に自信があったから

再建しようと決意した訳でなく、

会社が好きだから再建しようと思った。

ただ、やりたかった。

またみんなで会社がしたかったからやった。ただ、それだけ。

経営者(人)が本気になったら、全てが一気に変わり始める。全てが一気に動き始める。

パチン☆とスイッチが入って、ぱっと明るくなる部屋のように・・・。

ほんと、私も含め、被災地でない人たちは、

ぬるい生き方をしているんやと思う。

本気でない。とにかくぬるい。

政治がわるい、社会がわるい、他人がわるい・・・全て責任転換。

そこからは何も生まれない。そこにあるのは衰退のみ。

ひたすら猛省です。。。

宮澤賢治曰く・・・

『世界全体が幸福にならないうちは個人に幸せが来ない。』

「日本人は尊敬に値する民族ですね」

外国でこのような災害が起これば便乗値上げ、略奪が起こる。

賞賛に値する。日本人の災害時の言動。

これはどこから来ているのか・・・?

それは日本人の『DNA』である。

危機になって突如スイッチが入った。

そのDNAを一瞬でなく、永続させるためにどうするのか・・・?

全国各地から被災地に押し寄せた様々な善意。

その感謝の念を、ひしひしと感じている被災地の子どもたち。

今、私たちがその芽(被災地の子どもたち)を育てていく必要がある。

その子どもたちが大人になったら、日本は間違いなく

ものすごい勢いで、めちゃくちゃいい方向に変わっていく。

そして、宮澤賢治の言葉の世界が叶えられていく。

・・・ほんと、心・・・魂にぐっとくる分科会(報告)でした。。。

何度も万感の想いになって、泣きそうになりました。

被災地から1000キロ離れた大阪にいると、

あの震災に対する風化が早く、しかも、まちがった情報が届いたり、

必要な情報が来なかったりします。

こんな感じで、現場に行って、直接当事者の皆様方から

正しい情報を入手し、その情報を元に行動を起こすことが、

とても重要になって来るかと思います。

本当に深い気付きを頂戴いたしました。

「いい話を聞いた!」だけで終らさないように、

大阪で、この日本で実践いたします。

明日・9日は全体会議などありますので、

もう少しお勉強してから、大阪に帰ります(%ニコ女%)(%王冠%)