41番・龍光寺(MS会場の宇和島第一ホテルから11キロ弱)と、
42番・佛木寺(41番から3キロ弱)を順調に打ち(=参拝し)、
43番・明石寺(めいせきじ)に向けて11キロくらい・・・
間に歯長峠があり、それを越えます。
峠までの間、遍路道の案内表記の劣化が激しく
見えなかったところがあり・・・
しかも新しく出来た松山自動車道の影響で
お遍路地図に載っていない道があり・・・
「これ、どっちや・・・」としているところに偶然現れた
逆打ち(88番→1番まで回っているお遍路さん)が登場っ〜(%笑う女%)(%星%)
とっても笑顔の素敵な団塊の世代のおじさまでした!
ほんと、救世主サマ・・・(笑)!
あれ以後、その日は合計3人、
翌日(今日)は、5人の「逆打ち」お遍路さんと会いました。
うるう年は、逆周りするとご利益が3倍になりそうで、
それで今年は逆打ちさんが多いそうです。
逆打ちさんたちは、私がこれから行く場所を
さっき歩いて来られたので、道をお伺いするのに
最も適したかたがたなので、本当に有難い存在ですっ(%笑う女%)(%王冠%)
歯長峠には、真っ暗なトンネルがありました。
気持ち的に500メートル弱はあったかと思います。
私が通っている時は一台も来ませんでしたが、
車も通るトンネルです。
真っ暗なトンネルを、一人で歩いておりますと、
足元は見えないし、まっすぐ歩いているのか・・・わからない、
見えるのは遠い先の小さな出口のみ。。。
なんとも言えない不気味で、そして不思議な感じでした。
そしてふっ・・・と、
赤ちゃんがおかあさんの体内から産まれて現世に出て来る瞬間だとか、
人が死んで、あの世に出て行く瞬間だとか
こんな感覚なんとちゃうんかなぁ・・・って思いました。
ちょうど雨が降る前の状態で、
トンネルの中はひたすら追い風状態で
せかされるようにただ前(トンネル出口の光)だけ向いて
がむしゃらに歩いていましたが、
産まれる直前と死んだ直後の感覚をちょっと疑似体験出来たようで、
改めて、生死というものの『何か』を掴んだような気がしました。
頂いた命、ちゃんとまっとうしないといけませんね。
峠を越えて、山道を下って、都会に出てくると
天気予報どおり、雨になりました。
傘を持ちながらお遍路さんしてますと
高校の前を通りました。
そこに、いかにも高校生の野球部男子という感じの子が
雨の中、一人、ランニングをしていました。
なんともいえない、さわやかな感覚を覚え、
雨が降っているもの忘れそうな感じでした。
彼は、走る先に何を見出しているのでしょうか?
きっと「希望」なんだと思います。
雨にも負けず、風にも負けず・・・
人間は、「希望」さえ失わなければ
どんなに現実の環境が絶望的であっても、
生きていけるし、絶対に境遇もよくなってくると私は確信しています。
戦後の日本がまさにそれだったかと思います。
逆に言うと、どんなに物質的に恵まれていても
「希望」がなければ、幸せに生きていけないということです。
まずは私たち大人から「希望」を持って
この社会という「地」を使って、その「希望」を育んでいきたいですよね。
そしたら、そこで育つ子どもたちも「希望」のカタマリのように
なっていくでしょうね(%ニコ女%)(%星%)
16時51分。お寺閉まる9分前、
な、なんとか、明石寺に着きました。。。(ほっ)
そこには、前回・前々回のよしこちゃん遍路旅で
ご登場された、シゲ子さんが待っていましたぁ〜(%笑う女%)(%ハート%)
<つづく>