7月15日(日)。
ご縁ありまして、東京・御茶ノ水にある
社会的養護の当事者参加推進団体・
「NPO法人 日向ぼっこ」さんの施設見学に行ってきました(%笑う女%)(%ハート%)
親の虐待や育児放棄など、親が育てられない子どもたちは
「児童養護施設」などに入ることになります。
18歳になると、自立すべく全員がそこを出なければなりません。
ところが、出た後スムーズに進学や就職が出来なかったり、
精神的にめげてしまったり・・・
社会の荒波にもまれ、沈んでしまうケースがかなりあるそうです。
この「日向ぼっこ」の創設者の一人で、現・理事長の
渡井さゆりさん(まだ20代!しかも子持ちっ!尊敬!!)も施設で育った方で、
自分自身の18歳以降の体験を経て、
「子どもたちを、私のような辛い・孤独な目に遭わせたくない!」と、
2007年に完成した施設(マンションの一室です)です。
私をここに連れてきて下さった方は、
東京の倫理法人会の仲間のおねえさんで、
そのおねえさんは毎週日曜日に、
この日向ぼっこにやって来る青年たちのために
昼食を作るボランティアをされてはります。
私もそのボランティアにご協力させて頂きつつ、
普段滅多に来ない場所ですので、
あれこれとこの施設について、渡井さんにお伺いしたり、
親に育てられない子どもたち関連の図書など読みあさっていました。
ワイワイと7人くらいで、ランチをした後、
24歳の女の子が持って来たスイカを使って
マンション屋上で、「スイカ割り」をしました(%笑う女%)(%ハート%)
海ではなくって、マンションでやるあたりが
東京ってかんじですね(笑)。
この日の東京もめっちゃ暑かったですが、
本当に楽しかったです(%笑う女%)(%王冠%)
きっと、当事者の青年たちは、もっと楽しかった・・・
この施設(日向ぼっこサロン)は
ある種の「家庭・家族」のようなものだと痛烈に感じました。。。
以下、この日向ぼっこに行かせて頂いた感想です。
とにかく、驚きの連続といいますか、
私って本当に無知やったな・・・と反省(さんげ)いたしました。
私は、両親がいて、育てて貰っていることを
『当たり前』だと思っていました。
そのことが『当たり前でない』人もたくさんいるという事実を
まざまざと見せ付けられました。
現在、約3万人の日本の子どもたちが施設で暮らしているとのことです。
(増加の一途だそうです)
両親が離婚したり、施設に預けられている子どもたち
(=家庭環境に問題がある子どもたち)は
様々な問題を抱え、大きくなっていきます。
心が歪んだり荒んだり、経済的にも学歴もよくなっていきません。
だから、ちゃんとしたところに、就職することも難しいんだそうです。
親(親族)の経済的&精神的援助がない分、堕ちて行く割合が多いんだそうです。
・・・母親に正々堂々と「あなたを、産みたくなかった」と
自己の存在を完全否定される子どもたちが、
自分を愛し、他人を愛し、そして国を愛するすることが出来るのでしょうか?
さかりのついた動物のように、我欲だけで無責任に子どもを産み続ける・・・
罪づくりな大人(男と女)を、私は絶対に許せません。
眩暈するほど、強烈な怒りがこみ上げてきました。
人生全部を棒にふる程、傷つくのはいつも弱い立場の子どもたちです。
が、その加害者である大人もまた、その上の両親から
そんな扱いを受けてきたというパターンも多いようです。
つまり加害者であり、被害者でもある訳です。
私は正直なところ、この大きすぎる社会問題を
具体的にどのように解決すればいいのか分かりません。
しかし、この事実を知ってしまったからには、
何らかのカタチで、何とかしていきます。
まずは『身の回り』からだと思いました。
そういえば、ある児童養護施設の舞台とした
ドキュメンタリー映画『隣(とな)る人』の刀川和也監督もそこに来られていました。
大阪でも来月18日から、十三の「第七藝術劇場」でも放映されるそうなので、
見に行きたいと思います(%笑う女%)(%ハート%)
『隣る人』公式HP http://www.tonaru-hito.com/
今回の東京訪問も、本当に内容が濃かったです。
先月の沖縄旅同様、深い気づきのある旅となりました。
ありがとうございました。