松山城 “イチ”からやり直す

昨日・8月26日朝に今治駅から特急に乗って

松山に戻り、

あれこれと用事&観光をこなさせて頂きました。

翌朝・今日27日、朝5時にぱっと目が覚めたので、

ホテルから歩いて松山城に登ってきました。

松山城は、松山市街のど真ん中にある

山の上にあります。

ですので、松山市内がぐるっと一望できます。

朝6時半頃に天守閣があるところに到着すると

大音量でかけられたNHKラジオの

ラジオ体操のリズムに合わせて、

50人以上の方々が元気に体操を始めました。

これも、「日本のふるさとのいち風景」って感じで、

とってもほほえましい風景で、ちょっと感動しました。

とっても清々しい朝でしたので、

見晴らしのいいベンチでしばらく座っていました。

私のココロも清々しい・・・すっきりとした気持ちになった時、

ふっ・・・とアタマに言葉が浮かんできました。

「“イチ”からやり直そう」

“イチ”であって、“ゼロ”(無)の状態ではないです。

「いつの間にか道を間違って突き進んでいて、はっ!とそれに気づき、

間違い始めた場所まで戻る」という感覚です。

今の私にとって、“イチ”の位置とは

「自分が本当にやりたいことしかやらない」

「まず、自分自身が幸せになる為に生きる」

・・・という位置です。

今まで、人様の何らかの願望や目標を達成するためにとか、

人様からのお願い事を、

明朗・愛和・喜働精神でスナオにお聴きし、実践して来ました。

つまり、自分自身の意思とは関係のないところで、

「誰かのためになる」「社会のためになる」「未来のためになる」

って、あれこれこなさせて頂いて来た訳です。

それが決してわるいことでもないし、

むしろとっても必要なことなんですが、

あまりにもそれに偏り過ぎていて、

自分自身の願望とか、夢とか、

本当にやりたいこと・したくないこと(自分自身の意思)を

どこかに置き忘れてしまっていたことに気づいた訳です。

(このことは、倫理法人会でお世話になっている

那須方面長にもご指摘を頂いておりました)

・・・今まで、本当におかげさまで、いろいろな方々に、たくさん必要とされ、

お褒めのお言葉も頂戴し、感謝・感動の人生遍路道を

歩んで参りました。今もその歩みは発展途上中です。

そんな感謝、感動の・・・ご恩返しの日々を過ごしつつも、

心のどこかに、なにか「霧」のようなモヤモヤしたところがあり、

すっきりしないところがずっとあり、

その「霧」は一体何やねんやろ?って

ずっと分からないまま、

全てのことにおいて、何となく決断出来ない、納得出来ない・・・

悶々とした日々が続いていました。

もしかしたら、この「霧」のようなものが、

私をこの“遍路行”へと導いてくれていたのかも知れません。

・・・本当は今の自分がしたくないことやのに、

周りの方々に「した方がいい」と散々言われ、

何とかそのアドバイスやご要望にお応えしたいと、

無理に無理を重ねて、疲弊しきっていた自分がいたことに気づきました。

人様がなかなか出来ない、いくつかのことは、

私は比較的に簡単に出来ますが、

逆に、人様が簡単に出来ることが

なかなか出来ないという不器用さもかなりあります。

「なんで私にはみんなが簡単に出来ることが

出来ないんやろ?」と無意識のうちに

自分自身を責めていたように思います。

「私はありのままの私を受け容れます」

・・・そんな言葉も、ふっと降りてきました。

こんな不器用な私でも、

この世で生き続けてていてもいいし、

どんどん幸せを掴んでいいんやと、

本当の意味での『自己肯定感』というものが

空から降ってきたような感じがしました。

おなかが空いたので、下山し、

たまたま通りかかった、大街道にあるスタバで

朝食をとりました。

これから遍路道はどんどん田舎道になるので

こんな俗な食べ物とはしばしオサラバなんで、

しばし食べ収めです(笑)。

松山城で気づいたことを忘れないように

ここで紙と鉛筆を取り出し、せっせと記し始めました。

ある程度、書き終えて、ほっ・・・とした瞬間

はっ☆としました。

「この大街道って、今回の遍路旅のスタート地点やん!」

って気づいた訳です。

つまり、今回の歩きお遍路旅の

「“イチ”の位置」に私は、戻って来ていたんです(驚)☆

そして次に浮かんできた言葉は

「四国遍路旅は、“イチ”に還(かえ)る旅。」

つまり、88番・大窪寺に着いた瞬間は

「ゴール」ではなくって「スタート」な訳です。

かけっこ競争で、

「位置について よーい ドン!」

というラインが引かれている場所が、大窪寺な訳です。

「ああ、そうか・・・。そういうことか・・・。」

こんな感じで、四国遍路道には、

今の自分自身が、よりよく生きるために

本当に必要な気づきが、絶妙な場所と時間に用意されていて、

そしてそれを、一つ一つ拾いながらも、

「余計なもの」を一つ一つ捨てていく道でもあります。

大阪に帰って、ますます元気に、楽しく

やって行けそうな確信を持ち、

そしていよいよ何かの核心を突いて、「霧」がかなり晴れた心境です。

さて。これからお遍路スタイルに戻って、

今治駅に戻って、お遍路さん、まだ少し続けたいと思いま〜す(%笑う女%)(%ハート%)