58番・仏遊寺→栄屋旅館(伊予西条市)へ ③

いよいよ雨も完全に止んで、

よかった♪って喜びつつも、

まだ寝り足らない・・・と悶々としていましたが、

のどかな自然の風景をマンキツしながら

だんだんテンションが戻ってきました。

すると、だんだん膝下の痛みも、感じなくなってきました。

お宿まであと3キロのところで、

いったん追い越された軽トラックが

ものすごい勢いでバックして来て、

それに乗っていた70くらいのおじさんが

「もしよかったら、乗っていきませんかぁ〜(%笑う男%)」って

言ってくださいました。

この方も、本当に後光の差した仏様のようでした。

が、「ありがとうございます!だけど、今回のお遍路旅は

歩いて回り切るって決めたんです・・・。

お気持ちだけ頂いておきますね。ありがとうございます!

どうぞお元気でお過ごしくださいね〜(%笑う女%)(%ハート%)」と

満面の笑みでお見送りさせて頂きました。

そうです。

私は今回のお遍路旅は全部歩いて回るって決めて

四国へ出てきた訳です。

それを絶対に曲げる訳にはいかないんです。

その軽トラのおじさんも言ってはりましたが、

こうやって、車に乗ることをお断りする

歩きお遍路さんは、結構多いようです。

これは、車に乗る人の問題ではなくって、

歩いているお遍路さんの信念の問題であるんですよね。

だから、車の方は、あっさりと、「じゃー、がんばってね!」と

お見送りして頂ければと思いますし、

歩きお遍路さんは、車の方のお気持ちだけ頂いて、

感謝し続けるという気持ちが必要かと思います。

だけど、疲弊し、本当に車が必要な歩きお遍路さんもおられるので、

そんな軽トラのおじさまのような方々も

この四国遍路道には必要で貴重な存在かと思います。

・・・『四国遍路道は出会うべくして出会う旅。』

私はそう確信しています。

今、一番会いたい人

今、一番会わなければならない人

(今の私にとって、最も必要な気づきや情報、感動、そして苦難を

与えて下さる人や環境、事象)

・・・に必ず出会うようにこの世の中は出来ているんだと

いうことを確信したお遍路旅でありました。

今年5月、倫理研究所(倫理法人会)の

富士高原研修所でのセミナー「美心塾」で、

『要物必与(ようぶつひつよ)』という言葉を教えて頂きました。

その意味は「その人にとって必要な物が必ず与えられる」ということです。

この『自然界の法則』が、この遍路道でも、そして

日常生活でも、常に起こっているんだということを

確実に掴んだという手ごたえを感じています。

その「必要な物」とは、いいこと・いい人ばかりでは決してなくって、

めっちゃ辛い苦難とか「自分に合わない人」だったりもします。

遍路道では、自分のよいクセや習慣(生活習慣と思考回路のクセ)と

わるいクセ・習慣の“総合得点”によって、

スムーズに歩けたり、逆にうまく歩けなかったりします。

その人の『わるいクセ』を直そうとすべく、

この遍路道でも苦難はどんどんやってきます。

例えば、せっかちな人や、人の話に耳を傾けない頑固過ぎる人、

思い込みの激しい人や、自己や他者に対して不足不満が多い人は、

地図や道端の情報を見過ごし、更にすれ違う人に確認を怠り、

間違った道を突き進んでしまい、大幅にムダなエネルギーと時間を

費やされています。

私の場合、今の自分の持つ「わるいクセ(思考)」の一つは、

『人に頼らなさ過ぎる』ことのようです。

一人の人間として自立・自律するのは非常に重要なことなんですが、

なんでもかんでも自分のペースで、どんどん一人で構築し、

完結させてしまうというクセがあります。

それは時と場合によって、いい時もあれば、わるい時もあります。

今日もまた「車に乗っていきませんか?」と言われましたが、

先述のように「歩いて回っていますので」とお断りさせて頂きました。

そう言った時は元気だったのですが、その後の3キロがきつかった。。。

膝下の痛みが急に酷く感じ出したんです。

明日は標高700メートル強の「山登り」があるのに・・・。

大丈夫かなぁ・・・明日っ(汗)。

私って、別の角度から見れば、

ある意味とっても「頑固」で可愛げがない人間だとも思いました。

人様の善意&ご好意に、もっと甘えて感謝すればいいと思いました。

(つまり「甘え上手」になるということです)

私の場合、なんでもかんでも自分でこなさず、

人を信じ切って「おまかせする」という「柔軟さ」が

必要なのではないかと思いました。

ですので、自分のそんな「わるいクセ」を直すために

今度、このようにお声がけされれば、必ず乗せて頂こうと思います。

(いかにも、あやしいオッサンでない限りネ〜・笑)

そんなかんだで無事16時過ぎに

栄屋旅館に到着いたしました(%笑う女%)(%ハート%)

(着いて、お風呂から上がった瞬間、1時間爆睡〜っ☆)

どうしてこのお宿にしたかと言いますと、

高知あたりで出会った、歩きお遍路さんに

「ここで泊まると、次の泊まるところまで

荷物を持っていてくれるんよ!」という情報を頂いたからなんです♪

明日は、ここから9キロ離れた

60番・横峰寺という、標高700メートル強のところにある

お寺にお参りするルートになっており、

チョットでも荷物を軽くして登った方がラクなんですよね。

で、次(明日)泊まる、「ビジネス旅館小松」さんまで

栄屋旅館の旦那さんがお参りに要らない荷物(パソコンなど)を

持って行ってくださるんです!

実は栄屋旅館さんは、お肉屋さんもされていて、

そのお肉を毎朝、ビジネス旅館小松さんに売りに行ってはるそうなんで、

そのお肉と一緒に、お遍路さんの参拝に必要でない荷物を

運んでくださる・・・という、ある意味「お接待サービス」を

して下さっている旅館なんです(%笑う女%)(%ハート%)

ほんま、同じお遍路さんからの情報は、

めちゃくちゃ的確で、ありがたいですっ(%笑う女%)(%笑う女%)(%笑う女%)(%笑う女%)(%笑う女%)

栄屋旅館さんは、

とっても古い建物なんですが、

隅から隅まで綺麗に整理整頓されており、

しかも、着いた瞬間にお風呂入れるわ〜

ギンギンに冷えたスイカを下さるわ〜

無料でお洗濯までして下さるわ〜

めちゃくちゃお遍路さんにとっては、

チョー☆VIPサービスして下さる遍路宿なんです!

聞けば、おかみさんは、

石鎚山参拝の先達さんなんだとか。。。

やっぱり、人徳者でした。。。

んでもって、夕食も

おかみさんこだわりの無農薬&自家製お野菜

テンコ盛りモリの、元気の出るものでした!

だんなさまもそうですが、

お遍路さんに対して『商売っ気』がなく

ただただ「お遍路さんのために」って

あれこれ心配って頂き、本当に感謝、感激のお宿さんです。

ちなみに、おかみさん曰く、

今私が泊まっているお部屋は、

管さんも泊まってはった部屋なんだそうです。

管さんは昨年10月、SP2人とカメラマン1人連れて

このあたりをお遍路さんされてはったそうです。

昨晩泊まった、仏遊寺も管さんが泊まったようなんで、

もしかしたら、明日泊まるお宿も

管さんが泊まったとこなんかも知れませんね(笑)。

管さんは、とんでもない時期に総理大臣になり、

とんでもない政策・実行力で国家全体を

とんでもない状態にしてしまった人だと思います。

何回お遍路さんして回っても、この人の罪って

永久に消えない・・・末代まで行ってしまいそうな勢いです。

が、四国遍路道におられる人徳者の方々は、

そんな人であっても、どんな人であっても、

他のお遍路さんと何ら変わりなく、やさしく受け容れてはることに、

凡人とは違う懐の深さを感じます。。。

私もそんな域に達したいなぁ・・・。

さて☆もう夜の10時なんで、

明日無事、横峰寺から生還出来るためにも(?)

さっさと寝たいと思いま〜す。

今日も一日、ありがとうございましたぁ〜(%笑う女%)(%王冠%)