88番・大窪寺は標高450メートルの山の中腹にあり、
とにかく寒かったです。
万感の思いで到着しましたが、とにかく寒く、
“魂と身体が少しずれた感覚”がありました。
参拝後、近くのお土産屋さんで、お土産を買って、
「ぜんざい」を食べながら
バスが来る15時51分まで待っていたんですが、
そのお店は奥の扉が開いていて、ストーブの前にいても
冷風が吹いてきました。
とうとう、ぜんざいを殆ど食べれないどころか、
胃がムカムカしてきて、気分が悪くなり、
トイレに駆け込む始末。。。(涙)。
胃のものを全部出しましたら、かなりスッキリしたのですが、
お酒&食べ物の食べすぎでこんなんなったのは
過去数回ありますが、寒さでこうなったのははじめてです。
やっとの思いで来たバスは、そこそこのあったかさで、
『寒さ地獄』から開放された喜びにひたりつつ、
JR志度駅までの一時間、ひたすら爆睡状態。。。
JR志度駅に着くと、電車が30分来なくて、
吹きさらしの待合室しかないです・・・と駅員さんに言われ、
途方にくれつつ、駅の下におりますと、観光案内所があり、
その中にいた、これまた車お遍路体験アリのおねえさんと
ワイワイ楽しく25分間おしゃべりして、
何とかしのぎました(笑)。
高松駅経由でJR坂出駅まで戻ってくると、
綺麗なイルミネーションがありました。
そうやった、今日はクリスマスイブやった。。。
大窪寺で「お接待」として頂いた
サンタクロースのお菓子もあったしなぁ・・・。
一人、そこで『メリークリスマス』。
ああ、寒いし、しんどいし、一人やし。。。
さみし〜っ!って思いつつも、
なぜか芯はあったかく、満たされている感じ。
1232キロ、歩き切ったという揺ぎ無い自信。
これから、どんなことが起こっても
真正面から喜んで受けきるという人生への覚悟、
そして信念の確立が、この四国遍路行によって
確実に深化と進化が成されたという自信。
来年こそ、ステキな旦那さんとこのクリスマスを過ごすことにして、
(毎年言ってますが・笑)
今年は、こんなクリスマスって、ある意味、
最高やなぁ・・・ってかみしめていました。
人生最期の日、人生を振り返ってみたときに、
この2012年のクリスマスイブのことも
思い出すやろーなー。。。
坂出駅から、車を置いているホテルまで送迎バスがあり、
ホテルに着いたのは19時。
そこからお遍路スタイルから普段着に着替えました。
なんだか、寒気がしてきたので、
屋上にあった展望風呂に入りにいきました。
そのお風呂のお湯はかなり熱く感じました。
とにかく早く暖まりたかったんです。
お風呂から上がると、猛烈な眩暈がしました。
やばい、立てない。。。
誰もいない女風呂で横になって寝ていました。
全身が猛烈に熱く、手足の先がしびれてきました。
「私、ここで死ぬかも?」って少しよぎりましたが、
「お大師さんのご利益を頂いたはずやのに・・・
これからが私の人生の本番やのに、ここで死ねないヮ☆
まずは、しばらくは寝ていて、少しましになったら起きよう」と
10分くらい寝ていて、ましになったので、
最小限の服だけ着て(全部着る気力がなかったんです)
頭を上に上げないで・・・腰が90度に曲がっている
おばあちゃんのようにしながら、部屋に戻って横になりました。
しばらくベッドで横になっていますと、
大学生の時、献血した後眩暈して、大阪環状線で倒れ、
天王寺駅にいた看護士さんにお水とシュークリーム(甘いもの)を
頂いたことを思い出し、
あっちこっちで『お接待』として頂いたお菓子やおみかん、
そして水をガブガブ飲み、これでかなり落ち着きました。
が、今度は猛烈な寒気が襲ってきて、
コート着ながら寝ても寒くて仕方がない。
途中寒くて何度も起きました。
私は就寝中はエアコンはつけない主義なんですが、
あまりにも寒く感じたので、エアコンをガンガンかけて寝たのですが、
今度は熱くて何度も起き、その都度お水を飲みました。
この時ほど、伴侶が欲しいと思ったことはありません(笑)。
今は両親と一緒に暮らし、風邪ひいたら両親が面倒見てくれますが、
両親が死んでしまうと、このまま行けば私は一人です。
伴侶や子供がいればいいなぁーって、この時始めて痛感しました。
(普段は何でも自由に自分でこなせるので、必要性ゼロです)
ほんと、普段健康で、何にも考えずに、服を着たり、
ご飯を食べたり・・・体調不良になると、
何一つまともに出来ない自分がいるねんなぁ・・・って
ひしひしと感じました。
下手すれば、ホテルの部屋で孤独死でした。。。
カラダ的に丁度いい温度になったのが4時過ぎだったかと思います。
翌朝は、仕事関連の用事で高松寄って、
もっと寒い高野山に行くのに・・・ここで風邪とか眩暈とか
ヤバイやろ・・・私は何が何でも治すぞ!!
という意気込みで寝ることにしました。
ま、こんな理由で昨晩は、
お遍路日記を更新出来ませんでしたぁ〜(ー人ー)☆
<つづく>