私にとって四国遍路とは

それは「人生遍路」、そのもの

(オオゲサ?笑)

2月の愛媛県宇和島市倫理法人会での講話に続き、

4月5日(金)、今度は愛媛県西条市倫理法人会で

講話させていただきます。

四国歩き遍路行が終わっても

「歩き遍路の講話、してください」と

四国の方々にお声がけ頂き、

今も2ヶ月に一度…お遍路さんしていたペースで、

四国にご縁を頂き、感無量です。

何とも言えない『縁』というものを感じます。

3周の四国遍路中、気付いたことを

ブログに書かせて頂いておりましたが、

そこに書いた内容を遥かに越えることに気付かせて頂き、

その気付きが今の私を時に厳しく叱り、

時に慈愛に満ちた励ましを頂き続けてくれています。

四国遍路行を思い出し、その道の上にいる自分を想像すると、

正に『万感の想い』で未だ感涙状態です。

四国遍路行を通して、この世で生きることの根本は

『悲しく哀しいものだ』ということを、何となく掴みました。

生きることはつまり、かなしく辛い…まさに『行』であります。

だけど、そんなしんどいことばかりだったら、

生きることが完全に暗くなり絶望してしまうので、

時々、良いことや幸せなことが起こる訳です。

実際はそうか、私はまだ分かりませんが、

「哀しい辛いことの中に良いことがある」という認識の方が、

良いことを『有難い』…有るのが難しい…と感謝出来るのではないでしょうか?

『当たり前』の不足不満のステージから『有難い』の

慈雨に満たされた感謝のステージへ…。

それを『菩薩のステージ(四国遍路行でいう

“愛媛県”のステージ)』であり、解脱・成仏への

3番目の段階であろうかと思います。

※徳島県:発心の道場(一番目のステージ)

 高知県:修行の道場(二番目のステージ)

 愛媛県:菩薩の道場(三番目のステージ)

 香川県:涅槃の道場(最後のステージ)

我が国に自然発生的に現れた

『神道(人として生きるべき道)』から、

外部からやって来た『仏教』によってそれが強化され、

そして我が国で独自に進化・深化した仏教は

今を生きる私たちにも、生きかた(あり方・やり方)を教えてくれています。

素直に求めれば、必要なことを全て与え、そして捨てさせてくれます。

現代社会や現代人と同様、

宗教の中にも宗教者の中にも一部邪念や邪教があり、

その間違った人間やその教えに翻弄され、認識を誤り、

自分自身や他人の人生を狂わせている哀れな人も、

残業ながら存在します。

が、見方を変えますと、それはその人にとって

必要だから起こっている“苦難”だと思いますし、

私自身に今起こっている苦難も、遍路行と同じで、

全て自分をよりよいステージへ誘う為の“試練”であります。

たいした人間ではないのは分かっていますが、

たいした人間になりたいと思い、

また愛媛で講話させて頂き、新たな行を積んで参りたいと思います(%笑う女%)(%王冠%)