新しいものを受け容れる。

私が産まれたときから愛用している

「JR八尾駅」は今、新築工事中なんですが、

昨日駅に行くと、いよいよ八尾駅の看板が

設置されていました(%笑う女%)(%王冠%)

明日・29日にイベントがあるみたいですね→

そして来月6日から、橋上駅舎に変わるようです。

私は大学で、都市計画やまちづくりを学んでいたこともあり、

ご縁あって23歳の時から、

「JR八尾駅周辺のまちづくりを考える会(現・JR八尾駅周辺まちづくり協議会)」

というNPO組織に入っていました。

今、この会は、その組織における「長年の念願」が叶ったということで、

発展的解消状態になっています。

このまちづくりを考える会を通してのボランティア活動や、

人のご縁によって、転職や起業・・・

価値観(人生観・企業観)のベースが形成され、今の私が在ります。

またここで初めて、『組織』というもの・・・

組織(2人以上いる人間のコミュニティ)のあり方&やり方を実地で、

徹底的に教えて頂きました。

ほんと、今に直結するスキル&マインドでございます。

そのNPO組織内外の人たちの言動・活動などの軌跡を経て、

今日、この全面建て替えが、総工費55億円、費やされ成されている訳ですが、

そこまでに至る“怒涛のエピソード”の数々はまたいつか

お話ししたいなと思います。

ほんと、直接人間の利害にからむことは、

人間の一番キタナイ部分が見えますし、と同時に

最も美しい部分も見えますよね。

ちょっとお話ししますと、いろんな立場・価値観を持った住民、

八尾市役所の担当の人たち、

JR西日本の人たちなどなど・・・本音と建前論が壮絶でした。

結局のところ、いくら市民から正当な方法で選ばれた

代表の人たちがあれこれ要望を出しても、

アノテコノテでもみ消され、

結局、かなりの部分が、市役所&JR西日本の“思惑通りの結果”となり、

その結果が『住民&乗客の総意』という名に摩り替わり、

議会で通す武器を化しました。従って、

私たち市民が利用・踊らされただけという感じが強烈に残っています。

世の中って、「市民主体」とか「お客様が神様」なーんて、口・建前だけでっせ〜(笑)。

・・・ま、とにもかくにも、本当に、いい勉強をさせていただきました。

大組織に依存しない生き方、そして、大組織をうまく利用するという

“逆転の発想”(気概)を持って、

もっと精進しなければならないと痛感しました(%ニコ女%)(%星%)

今日は、個人的なエピソードを書かせて頂きます。

私はもともと、JR八尾駅舎の全面建て替えは反対でした。

産まれてから見続け、愛用し続けて来た場所・風景だからです。

駅の南側は旧村地域『植松村』があり、

私はその古きよき風景に溶け込んでいる駅舎が好きでした。

大学や旅…遠くから帰って来たら、いつもと変わらない駅舎が迎えてくれ、

希望と不安を抱えながら旅立つ私をいつも応援してくれる駅舎だったからです。

しかしながら、駅舎の一部は大正時代のものもあり、

改築や補修でずっとしのいできた駅舎だけあり、

耐震的に問題があったようです。また高齢化が進み「バリアフリー化」が叫ばれ、

エスカレーターとエレベーターの設置要望が強く、

今の駅舎では設置が困難だったようです。

そして、私の母のようにこの町で育っていない

外からやって来た人たちはこの駅舎を

「古くさく、田舎くさくて嫌や」と言い、

そして元々田畑しかなく、戦後一気に宅地化が進んだ

駅北側住民も私の母と同じ意見でした。

私は南側の『植松村』出身で、いつもあちこちでお世話になってます、

田中誠太八尾市長に「私はJR八尾駅は歴史があり、

駅南側の景観に合ってますので、一部保存して遺して欲しい」と言いました。

すると市長いわく

「確かに歴史はあるけど、(JR奈良駅舎みたいに)遺す価値はありません」と

バッサリ斬られてしまいました。

その時は正直、「なんて冷酷な!」とカチンと来ましたが、

市長は私以上にいろいろな情報

(全国各地の事例や周辺住民・議員の意見、予算、バリアフリーについて等)を

把握されていて、それを総合的に判断・決断された結果なんだと思いました。

市長自身、私と一緒で植松や八尾(ふるさと)の風景・人が好きなんやと思います。

だけど、自分だけの想いや利益、そして感情だけで、

八尾市民27万人の生活(人生)を振り回す訳にはいかず、

常に冷静・客観的…物事を大局的に見、見通した上で、

ベスト(ベター)な決断と実行を繰り返してはるんやと、今はそう感じています。

実際こうやって完成した駅舎を見ますと、

さすがJR西日本・設計部の能力高い方々の叡智の賜物で、

周辺住民の意見や、南北の町のカタチが違う景観も配慮され、

コストも押さえられた絶妙な駅舎だと思いました。

全面建て替えはベストな選択だったと今は思っています。

生きる上で、古きよきもの(歴史・思い出)や感情って大切だと思いますが、

自分以外の人が関わって来る事柄の場合は、

関わる人たちとの、意見や価値観の“すりあわせ”が必要となり、

それをいかに適正に遂行し続けるかによって、

今回の駅舎建替のようにうまく行くか、

約30年前の建替え構想のように、対立し、頓挫するか…

決まって来るんやと思います。

ほんと、ボランティアでも、勉強、勉強です。。。(%ニコ女%)(%晴れ%)