「途上国から世界に通用するブランドをつくる」 山口絵理子氏講演会

9月12日〜13日、中小企業家同友会全国協議会主催の

「青年経営者全国交流会」IN東京に参加してきました(%笑う女%)(%晴れ%)

次は、私が13日の記念講演

「途上国から世界に通用するブランドをつくる

国境を越えたモノづくり・チームづくり」の

レポートをさせて頂きます♪

報告者(講師)は、

株式会社マザーハウス

代表取締役兼チーフデザイナーの山口絵理子さん(32歳)。

HP http://www.mother-house.jp/

以前、どなたから、山口さんの本を紹介され、

ずっと講演をお伺いしたいと思っていました。

1年の3分の2は海外におられるそうで、

滅多に無い機会・ご縁をいただきました。

大学在学中に国際援助期間に携わった山口さんは、

膨大な金額の援助資金が、途上国の方々の貧困解決の為に

本当に成っているのか?という大いなる疑問を抱き、

単身で当時、アジア最貧国であったバングラデシュへ。

援助されている現場の現実を目の当たりにし、

本当に必要とされている援助の方法を探る。

暗中模索の中、見つけ出したのは、世界最高品質のジュートという素材。

「これでカバンを作ってみたらどうだろう」

そして見つけたキーワードが

「途上国から世界に通用するブランドをつくる」

武士の情けでもなく、援助してあげたいという善意ではなく、

本当に心から買いたい!と思って頂ける、カバンづくりを目指されます。

また一方で貧困の中で、大洪水や餓えなどで

目の前でどんどん人が死んでゆく過酷な中でも

たくましく生きていく、バングラデシュの人たちに深い感銘を受け、

モノづくり、経営・・・そして生きる意味の根本(真理)を掴んで行かれます。

山口さんの道なき道を切り開いていく、

試行錯誤の連続は、凡人離れした胆力と根性・・・

強烈な『主観力』が成された技のようです。

凡人だったら、途中で挫折しています。

血を見るような・・・人生・命を懸けた実践報告は、

強烈でした。

山口さんの尊敬する人は、「マザーテレサ」なんだそうです。

そこから会社名もつけたそうです。

確かに、現代版「マザーテレサ」という感じです。

一見、とってもおだやかで細くて、か弱いお方なんですが、

めちゃくちゃ太い『魂の“シン”』が一本通っています。

自分自身のことよりも、まわりの人たちのことを考え、

我を無くし・・・っていうか、我とみんなの想いが一つの和を

描いているという感じです・・・「チーム マザーハウスを

運営されておられるからこそ、今期も売上が絶好調なんだそうです。

若いイケイケ☆ドンドンの煩悩のカタマリの青年経済人からは

何故、こんなか弱い女性が経営する会社が絶好調なのか?

そのノウハウ(やり方)が知りたいようでした。

(講演後の質疑応答でそれがよく見えました)

経営者であれ、人であれ、重要なのは「やり方」ではなく、

「あり方」なんです。

山口さんは幼少時のイジメ体験から、

大学時代〜バングラデシュでの大学院生活までの、

「自分探し」の期間・・・過酷な人生修行の中で、

我(我欲)が昇華され、『自他一如の境地』に達しられたんだと感じました。

自分の歓び、即ち、他人の歓び

他人の哀しみ、即ち、自分の哀しみ

般若心経で言う「色即是空 空即是色」という境地です。

だから、山口さんが思いつき、実践されることは

全て世の中に支持をされ、儲かって成功していくし、

例え儲からなく失敗しても、それは次の成功の糧として、

次に活かしていかれはるんです。

人間は、欲(煩悩)があると・・・

自分の歓び、即ち、自分の歓び

他人の哀しみ、即ち、他人の哀しみ

という自他対立の境地にあり、

永遠にビジネスも成功しないし(一時は成功するように見えても)

人生も成功していきません。

結局、人間というものは「人の間(ひとのあいだ)」でないと存在できない・・・

つまり、自分と自分以外の人と見える場所で、また見えない境地で

繋がっていますので(全一統体)、

自他対立であると、物事が成就していきません。

この自他対立と、自他一如の境地の人間社会における

絶対的法則に気づいていないか気づいているかで、

経営もそして人生も劇的に変わってきます。

私は、山口さんのような真の成功者を目の当たりにしまして、

その絶対的法則に確信をした訳です。

ほんと、目が醒めた・・・覚醒した心境です(%笑う女%)(%晴れ%)