東京・銀座でミツバチが採れる!?「銀座ミツバチプロジェクト」

9月12日〜13日、中小企業家同友会全国協議会主催の

「青年経営者全国交流会」IN東京に参加してきました(%笑う女%)(%王冠%)

まずは、私が参加しました第16分科会

「『銀座ミツバチプロジェクト』 

人、地域、都市、環境の新しい地域連携と、新市場の開拓」の

レポートをさせて頂きます♪

当分科会の報告者(講師)は、

農業生産法人 株式会社銀座ミツバチ

代表取締役社長の田中淳夫氏。

HP http://www.gin-pachi.jp/

本業は、銀座界隈のビル何店舗かの賃貸業をされてはるそうです。

この分科会の会場(会議室)があった、銀座にある

「株式会社 紙パルプ会館」のビルもその中の一つとのことです。

この活動は約10年前、田中さんをはじめ、銀座のおともだち

(銀座のママやバーテンダー、シェフなどなど、

銀座を愛する方々)の中で、

「銀座で美味しいハチミツが採れたらおもしろいよね!」

ということで始まったとのことです。

銀座という大都会のビルの屋上をミニ養蜂場として

ハチミツを採ることからはじまり、

都市と自然生態系を結び付けられました。

またハチが繋ぐご縁で、採れたハチミツで

銀座の街研究家や食育塾など、新たな地域コミュニティが誕生し、

都市型地域連携のモデルケースとして、

全国的(海外でも)有名なんだそうです。

きっと、大都会で暮らす人たちは、自然環境に餓えているんだと思います。

人間はもともと自然の中で暮らしていましたからね。

だから、たとえ小さな場所であっても、

本物の自然環境であれば、みんな本能的に求めて、

自然と集まってくるんだと感じました。

最近はミツバチ以外にも、

ビルの屋上で地方の方々とコラボして野菜を作ったり、

大手清酒メーカーの銀座にある東京支店の屋上ではお米を作り

そこからお酒を造っておられ、

「銀座で出来たトマト」「銀座で出来た清酒」ということで、

高価な値段で飛ぶように一瞬で売れるんだそうです。

もちろん、その話題性に惹かれ、

マスコミや著名人もこの「銀座ミツバチプロジェクト」に

わんさか集まってきます。

「銀座」というブランドがつけば、

例え、どんなものであっても、そこそこのものであれば、

信じられないくらい効果な付加価値として認められ、

高価な価格で取引されるということを、

目の当たりにしました。

この意外性・話題性を活用して、

銀座と地方都市を結びつけ、地方にお金や人の流れを

還流させようという地域再生の活動も行っておられます。

設立した当初の組織形態は任意団体。

それからNPO法人化されたそうですが、

今は農業生産法人(株式会社)のようです。

組織形態は株式会社ですが、お金儲けよりも、

そんな感じで、地域活性化・日本再生的な・・・

NPO組織的&社会企業家・コミュニティビジネス的

ニュアンスが強いです。

分かりやすい事例を一つ。

銀座のハチミツと、福島で取れたリンゴを使って、

ジュースかお菓子のような何か一つの商品を

これから作るんだそうです。

それにより、またまたマスコミや著名人の注目が集まり、

原発事故の風評被害等で未だ立ち直れない福島を応援しよう!

という訳です。

そのコラボ商品が注目され、売れれば、

福島のリンゴや、その他の生産物にも注目が集まり、

風評被害もだんだんと薄くなっていく・・・という構図です。

私は一連の田中さんのご報告で“明確化”したことがあります。

それはまず、この手の、社会的に影響力の大きい活動って、

本業・収入が安定している(自分自身の生活費をちゃんと稼ぎ出している)人、

もしくは自分が働かなくても、生活出来るだけの経済力に依存できる人

でないとしてはいけないということが分かりました。

ですので、本業が大変だから、こんな事業をし、多角化展開しよう!

という会社・経営者の考えは、間違いでございます。

きっとこの株式会社って、人件費などの経費を引いて、

トントンになれば、それでOKなんだと思います。

もしくは次する新しい事業の費用だけを稼ぎ出せば

それでOKなんだと思います。

最大限の利益をたたき出すことが最大の目的ではなく、

最大限の地域活性効果を出すことが最大の目的であります。

その目標の為には、その株式会社を継続させなければならず、

それで赤字は絶対に出さない!というスタンスなんだと思いました。

あと、このプロジェクトの出発点であります、

「銀座で美味しいハチミツが採れたらおもしろいよね!」

という銀座のみなさまの言葉が物語っていますが、

この手の活動って、面白くなければなりません。

会社組織であれば、面白いよりも、儲かることが大切ですが、

趣味の会やNPO(ボランティア)組織って、

その組織に携わっている人たちみんなが「面白い」とか「幸せ」とか

感じ続けなければ、その活動は継続・発展出来ないかと思います。

そんな意味で、この「銀座ミツバチプロジェクト」は、

全ての人たちが「面白い・幸せ」とか感じられるからこそ、

多くの人たちに注目され、真似をされ続けているんだと思います。

<右写真をクリックしますと拡大されます

(田中氏のパワーポイントです)。

いかに銀座ブランドが儲かるか?!

費用対効果のポイントが書かれています→>

そして最後に持ったことは、

やっぱり、「銀座」という言葉・ブランドの凄さ。

「銀座」とつけば、スーパーで一つ100円で売られているトマトも、

2万5000円で売れる訳です。

「銀座」とついたミツバチで、作ったケーキなんて、

3万5000円です。

そんな値段でも即日完売です。

みなさんの地方で、そのような現象って絶対にないと思います。

大阪だってありませんよ。

だから、全国各地の生産者のみなさんは、

どんどんとこの「銀座ミツバチプロジェクト」をご活用

されはったらいいと思います(^^)。

そして田中さんの柔らかい発想を大いに真似されはったらいいかと思います。

最近は、地方初の農作物など、どう付加価値をつけ、

高く売るか?悩んでおられる方がとっても多いそうで

(安くしか売れないから、儲からない。だから若者が流出し、地方が疲弊する

・・・という悪循環が地方では起こっています)

だから、田中さんを「コンサル」として、あっちこっち呼ばれて

行っておられるそうです。

銀座のミツバチと、福島のリンゴのように、

都会と田舎の物を掛け合わせると、

とってもステキな物が出来るかも知れませんね。

田舎が活性化しなければ、日本は必ず崩壊します。

今の東京一極集中は、絶対によくありません。

何故なら、『不調和』だからです。

一箇所に偏るということは、物事の摂理としてよくありません。

そして、何らかの現象で東京が崩壊すれば、

日本全体は即沈没です。リスクの分散が求められています。

機関車のように、先頭車両だけにエンジンがある国のかたちではなく、

新幹線のように、全車両にエンジンモーターがあるかたちの方が、

何かあった時、復興が早くなります。

全体的な国民的感情として、どうもその辺りの危機意識が

乏しすぎると感じています。

何かあってからでは遅いんです。

ですので、私は、「銀座ミツバチプロジェクト」のような活動は、

本当にベストミックス的な素晴らしい調和の取れた活動だと思っています。

私はミツバチは飼うつもりがありませんが(笑)、

自身が関わっている組織に、可能な限りこのプロジェクトの『調和の魂』を

吹き込んで参りたいと思います(%笑う女%)(%晴れ%)