再度、結願へ ④

宿坊委託の条件が何個かあるようで、

先ず、年中無休なんだそうです。

そしてこの夕食☆

お赤飯に、鯛(めでタイ)のおつくりなどなど、、、

結願のお祝いにピッタリな縁起物の品ばかり!

(※88番から逆打ちでお遍路される人にとっては

このお料理は「旅立ちのお祝い」になるそうです!)

で、うどんは、細く長く、幸せが続きますように〜

という意味なんだそうです。

ここを切り盛りされているのは、81歳のおばあさん!

めちゃくちゃ元気!夕食の時も朝食の時も

ずーっとおばあちゃんがしゃべりっぱなしでした!

お孫さんは、ソフトボールでオリンピックに出て、

メダルも獲得されたんだそうで、大阪在住なんだそうです♪

その日私以外にお一人、

宿泊された団塊世代の歩き遍路の

おじさんがおられたんですが、

なんと☆そのおじさんも大阪人!

しかも松原市の方で同じ河内人(笑)。

ほんと、今回のお遍路は、地元大阪に縁がある人ばかりでした!

この民宿(遍路宿)は、とっても珍しく、

トイレと洗面台がお部屋の中にありました。

たいてい・・・というか、ここ以外泊まった遍路宿は、

全部トイレ&洗面台がお部屋の外にありました。

この部屋には「残り香」という、

何とも絶妙なネーミングの

日記帳が置いてあり、

ぱらぱらと見てみることにしました。

その中で、こんなことが書かれてありました。

「ああ、結願できました

この喜びを誰に伝えたらいいんでしょう

兄弟、子供、孫、友達?

やっぱり御先祖様。

ありがとうございます。

皆様に感謝の気持ちでいっぱいです」

ほんと、正にそんな心境です。

私の両親兄弟親戚友達・・・多くの人たちは

「何で、わざわざ歩き遍路なんてするの?」と宇宙人扱いです。

特に両親&兄妹に理解不能の宇宙人扱いされています。

こんな時に、ふっと思う訳です。

「生前バスでお遍路さん2周していた、おばあちゃんが

嗚呼、今もまだ生きていてくれたらなー・・・」って。

そして更に思う訳です。

「例え生きている人には理解されなくっても、

“分かってくれる人”は必ずいる」

そこまで思うと、ふっとおばあちゃんの顔が脳裏に浮かぶ訳で、

そのおばあちゃんの奥に、御先祖様がわんさかと見えて来る訳です。

上記のコメントをノートに書かれた方が最後に

「皆様に感謝の気持ちでいっぱいです」と書かれていましたが、

その『皆様』とは当然、いつもお世話になっている人、

四国遍路の道中でお世話になった人も含まれている訳ですが、

それに加え、やっぱり「御先祖様」つまり

“かつてこの国・この地球上で生きていた人全員”も

含まれているんだと思いました。

いつまでも、そんな『御蔭様』を忘れずに、

生きて、そして逝きたい・・・更に深く感じました。

<つづく>