赤穂浪士の討ち入りは何故成功したのか? 〜組織拡大の前に引き締める〜

今は新緑がキレイな季節ですね〜

町を歩くだけで気分は爽快です(%笑う女%)(%王冠%)

週末はちょっとドタバタするので、ここでブログを更新しておきます。

我が師匠より、面白いことを聞きました。

「赤穂浪士の討ち入りは何故成功したか?」

その歴史的真意をお伺いする機会がありました☆

その理由とは、

「敢えて四十七士(47人)に絞ったから。

本気でやる人間しか仲間にしなかったから。」

だと、教えて頂きました。

「数が多い方が成功率が上がる」と思い込み、

仲間を増やしまくり数百人とかにすると、敵に討ち入り情報を流したり、

土壇場で逃げたり寝返る人が増える可能性も同時に増えます。

つまり『小数先鋭』だったからこそ、

その組織のミッションが達成出来る場合もある訳です。

先日このブログに

「『多数決民主主義』の盲点&弊害」のことを書きましたが、

こんな感じで「数字が大きい・高い=善い」という図式は、

違う時もあるので注意が必要です。

加えて師匠曰く・・・

「本当の組織拡大は、その前に“引き締め”が大事」

ともおっしゃりました。

例えば、何かの組織が社会的ミッションを達成するために、

組織拡大(人材や資金を増やす行為)を考えるとします。

最初に集まった人の質が良くないと、“類友理論”で、

そのチャーターメンバーが集めて来る人たちの質も良くなくなります。

そして逆に良い人材が寄り付かなくなるというのです。

“組織がだれて、やがて崩壊して逝く”そうです。

「だれる(伸びる)前に引き締める」。これが鉄則です。

空高くジャンプする前に、

大きく屈む行為が“引き締め”に当たり、

それからジャンプという“拡大(健全な成果)”が現れて来ます。

ですので、そのような組織を健全に発展させる為には、

まずその組織を構成する組織員が「修行(正しい実践)」によって、

自己&組織改革をし、よりよく成っていくしかないのです。

よく成った分だけ、よい人材も集まり、好循環が発生します。

ほんと地味で地道なプロセスですが、それが最も堅実で近道のようです。

ま、スバ抜けて凄い人(スーパースター)がリーダーになれば、

組織が一気に大きく、良くなりますが、

何らかの理由でそのスーパースターがいなくなれば、

組織崩壊へ急降下です。

組織誕生時や組織基盤が安定するまでは

スーパースターの絶大な力を借りるのも手ですが、

半永久的にその組織を継続させたければ、

ずっとは頼ってられないでしょうね。

結局のところ、組織は「機関車(先頭車だけに動力がある)」ではなく、

新幹線のように、全車両にモーター(動力)がある組織が最も強靭で

永続出来る可能性も高いようです。

(一方で、新幹線の各車両がそれぞれ全く別方向に進もうとしていて、

ヘンな力がかかりまくり、大変滑稽で可笑しなことになっている組織もありますが・・・。

っていうか、そんなんは「組織」やなくって「個人の集合体」かと・・・^^;)

そもそも何故「組織」というものが必要なのか?

それは、個人の力が1とすれば、

適正な組織であれば、1が100にも10億にも成るということです。

例えば、5人の「個人の集合体」があれば・・・

1+1+1+1+1=5の力が発揮されます。

それが適正な組織(組織員の心がリーダーを中心に

一つにまとまる状態)になると、5ではなく、

100とかケタが一気に変わるということです。

物事を成就させるにあたって、

どうしても個人の「1」だけの能力では限界があります。

世の中「1」の力だけで成就出来ることは

ほとんどありません。

ですので自分以外の誰か・・・2人以上で「組織」というものを

形成し、生きて行くのが人間のコミュニティであります。

家庭生活であれば、家族という組織、会社という場であれば会社組織・・・

様々な組織を形成し、様々な組織に属しているのが人間であります。

物事を成就させられるのが、組織のメリットとすれば、

デメリットはいざこざ・問題が絶えないということでしょうか。

自分とは別個体の対立した相手と心を合一させるなんて、

本当に難しいことです。

だけど、そこに人間として

よりよく生きる為に必要な「修行」の醍醐味が在ると

私は見ています。

ニガテな仲間がいる・・・

そこに自分自身の修行がある・・・つまり、

成長の「伸びしろ」がそこに在る訳です。

「この人ニガテ、嫌い」と逃げてみたり批判しても

相手も変わらないし、自分自身も変わらず、

いずれ泥仕合状態で両方が下降線を辿り、退化します。

ここで自分が率先して『心の捉え方』を変えて、

「この人がいるからこそ、自分が成長出来る」と

ニガテな人に感謝できれば、「人は鏡」なので、相手も変わっていきます。

そもそも、ニガテとかキライとか感じるのは、

全く同じもの・同じレベルもものをお互い持っていて、

それが、丁度いい感じでぶつかり合って火花を散らし、

怪訝な感情として表に表れて来ているようです。

その状態を分かりやすく例えれば、

『見事に正面衝突した2台の自動車』のようです。

それぞれが4メートルくらい上下左右にずれていたら、

衝突しないで済む訳です。

どちらの言い分・やり方が正しいか・・・

という表面に現れた事象・現象よりも、

その奥に在る「心の間違い」に着眼点を置き、

客観的且つ冷静にその間違いを正していくということが

大切なんだと思います。

過去と相手は変えれませんから、

自分自身が変わるしかありません。

(その場から逃げれたとしても、次はもっと大きな苦難となって

同じような人間との関係に苦しむことになります)

変われるポイントとして、

「相手の立場になって、相手の側から物事を見てみる」

客観的方法がよさげな感じです。

何故相手がそんな考えなのか?

何故そんなことを言ったりやったりするのか?

相手の価値観に、自分の心を沿うてみるというやり方です。

相手(人間)の性格・個性・・・行動パターンには全て理由があります。

その理由には必ず原因があります(人生はすべて『因果応報』。

その人の人生の中やその人の両親・祖父母(家系)に理由があります)。

その原因さえ的確に掴むことが出来れば、

「成程!だからこの人はこんなんなんや〜」って納得&理解出来ます。

するとそこでかなりの嫌悪感&不信感が消えます。

すると次に、どうすればその人とうまくやって行けるか?

その対処法が見えてきます。

その方法通り、スナオに自分の言動を変えれば、

相手との衝突が起こらなくなり、相手と心が合一し、

相手との調和が生まれ、嫌悪感が完全に消えます。

こんな感じで、ニガテな人を克服するという修行を

一つずつ満行(完結)して行くと、

自分自身の器が広くなり、レベルが上がって来て、

と同時に人間関係(組織)のトラブルがどんどん減って来て、

毎日がストレスなく、不要な「マイナス感情の囚われ」がなく、

ますます楽しくなってきます。

人里離れた山奥で一人で死ぬまで暮らす人間はほぼありません。

ですので、人として生きている限り、

この組織の問題はついて回ってきますので、

心してこの修行に励みたいものです。

(ちなみに、お金の問題も、この組織・人間関係の話に含まれます。

何故ならお金とは、必ず人からもたらされるモノだからです)

組織のリーダーの話から逸れてしまいましたが(笑)、

あと意外と重要なのが、

豊臣秀吉の軍師・黒田官兵衛のような

軍師・参謀(ナンバー2の側近)の存在とのことです。

リーダーが何をやり、どこへ向かうのか

誰よりも大局的に把握しておく必要があり、

短期から中長期までのビジョンを練ったり、掲げたり周知徹底したり・・・

そして組織構成員の心が全てリーダーへ向かい、

結集されるようにすべきだという訳です。

ですのである意味、リーダーよりも優秀な智恵が必要であり、

重厚深沈にして無私清廉な人格が必要となって来ます。

成程。。。☆

深いようで単純明快な組織における

「自然の法則(摂理)」です(%ニコ女%)(%星%)