小豆島八十八ヶ所めぐり〜歩き遍路〜 3日目・前編

7月24日(木)。

暑い・・・。

ほんと、今日は暑かったです。。。

自分は、根性がないと思ってましたが、

客観的に見ても、本当に暑かった一日でした。

すったもんだで小豆島・南東部にある

安田という町にある旅館に今泊まっていますが、

夕食時に見たNHK高松放送局の「熱中症情報」で、

「危険」「厳重警戒」と書かれてあり・・・

明後日まで続くようなので・・・

「激しい運動は中止。炎天下の外出は避け、室温上昇に注意」って、

思いっきり炎天下やし、長時間歩くって、

めっちゃ激しい運動やん(>0<)☆」って

自身の無謀さに、改めて実感した次第です(笑)。

朝7時。小豆島北部にある小部という

港町にある旅館を出て、

一気に、標高400メートルにある

山岳霊場「第81番・恵門ノ滝」に向かいました。

(「打戻り」という同じ道を行き戻りするルートなので、

旅館に参拝道具以外は置いて行きました)

たったの3キロちょっとのはずが、

とにかく道が荒れ・・・岩ゴロゴロで・・・

緊張が途切れ、他の事(感情で物事を)を考えていた時、

見事に足を滑らせ、前かがみでこけ、

左膝の少し下を思いっきり、石でぶつけてしまい、

足が腫れてきました(涙)。

こんな時こそ「待ってましたぁ〜(^0^)☆」と、

「お大師さん、ありがとう!」と笑顔で傷をさすりならがら

言い続けるのが、苦難を幸福(必然。体感体得の心境)に

変えれる修行の醍醐味(試されごと)なんだと思っています。

(と同時に、二度と失敗を起こさないように、反省&改善です)

やっぱり、コロコロ変わる感情(主観)で

物事を考えている時は、いいことは起こりません。

何故なら、物事が一方向(自分本位)でしか見えないからです。

(しかも不安定。不安定なものに心が捉われてしまっている)

だから常に状況が変わる、滑る(危険)箇所も見逃し、

思いっきりそこを踏んでしまう訳です。

(これは、日常生活でも同じことが言えます)

全てを観得るようにするために・・・

ありのままを観るためには・・・

客観的に常に物事を観通すためには・・・

まだまだ修行を積まなければなりません。

私が目指す到達点に遠く及びません。情けないです。

・・・ほんと、カナヅチでカンっ☆と叩かれたように、

ジンジン痛かったのですが、

5分くらいすると痛みがマシになったので、

また歩き出しました。

捻挫とか骨折でなくて、本当によかったです。

こんな山の奥で動けなくなったら、

イノシシにしか助けを求められませんので(苦笑)。

1時間15分経って、やっと「第81番・恵門ノ滝」の

門と参拝者専用駐車場が見え、

そして延々と続く階段が目の前に現れマシタ・・・

「え!?これまだ登るのぉ〜(>0<)!!」って

正直、参ってしまいました(号泣)。

小部の旅館のおばさんが

「往復2時間くらいでここに戻って来れるよ」と

おっしゃってましたが・・・

全然アカンっぽく、気分はブルー(ーー;)

すると、後ろから車のクラクションが鳴り、

「乗せていってあげるよ〜(^^)」という

白馬の王子様(?!)が登場っ☆☆☆☆☆

その王子様は、このお寺の管理人のおじさまで、

毎朝8時30分までに、

このお寺の鍵を開けに来る方なんだそうです。

その時、8時15分。絶妙なタイミングで、

感謝感激でした(ー人ー)☆

めっちゃクネクネ&急勾配の先にあった

お寺の方専用の駐車場に到着し、

「それではゆっくりご参拝ください」と

管理人さんは颯爽と去って行き、

手際よく鍵を開け、中に入って行かれました。

さすがお寺の方だけありまして、

本当に心おだやかで清らかなおじさまでした。

「ぼくは、この場所は天国だと思っています」と

爽やかにおっしゃってはりました。

確かに、人里離れた清々しい霊気漂う場所は

ある種の天国だと感じました。

お寺の管理人なんて、とっても退屈かなと思いますが(笑)、

おじさまにとってはまさに「天職」。

そしておじさまのような方がいないと、

このお寺(修行の場)が維持出来ないので、

必要不可欠な役割であったりもします。

世の中、本当にいろいろな役割があり、

天職があるのだと感じました。

にしても、

下界には大小に気の“穢れた”人が多く(邪気や病気の気を持つ)、

いつもその穢れが自分に入って来ないように・・・付着しないように、

ガードを張(守)っているので、いつも気を使っていますが、

そのおじさまは、私よりも清らかな『気』をお持ちで

ヘンな気を使わなくていい、「ありのまま」でいられる

本当にステキなおじさまでした。

私も、そのおじさまのように、清らかで強い気を持つ

人でありたいと改めて思いました。

<つづく>